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欅坂46メンバーの将来が心配になる 過呼吸、倒れる、メンヘラ、ロック。

2018年1月8日
欅坂46メンバーの将来が心配になる 過呼吸、倒れる、メンヘラ、ロック。

欅坂46を表舞台に出すのは危うい

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欅坂46が国民的番組「紅白歌合戦」でぶっ倒れた。

声優がアニソンをぶちかましてお茶の間が凍ったほうがまだマシな案件。国民的番組に出るということをわかっているのだろうか。もはやN○Kも承知の上?紅白も変わったものだ。紅白を見ているのは反骨精神大好きなロックバンド好きやアイドル好きだけじゃないんだ。お茶の間で歌うのならそれ相応のものを提示するのが常識。でも欅坂46という異端児に常識は通用しない。なぜならそういう歌を歌っているから。

「不協和音」や「サイレントマジョリティー」を歌うことでロック好きやカルチャー好きをも自分達の領域へ取り入れることに成功した欅坂46。彼女らが表現したいことはいわばロック。ロックバンドよりもロックしているのが今やアイドル。それは確かに大人たちに操られた形でのものだが、だからこそそれに反抗しようとしている姿もロック。大衆を取り入れようとする大人たちが裏で操っているという事実、それに少しでも反抗するような表現をする少女たち、反抗したいがために精神までもやられてしまう思春期の少女たち、そんな姿を見せられる大衆、これを渦巻いている現象、これが現代のロックだ。

だけど、お茶の間に流せば流すほど、違和感を覚える人が多くなる。なぜならロックとは大衆の文化とは逆を行く精神だからだ。

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平手友梨奈の将来が心配

平手友梨奈の将来が心配

欅坂46のセンターである平手友梨奈はまだ高校生。デビューしたときは15歳。彼女自身の性格から見て、感受性が豊かなタイプの人だと見える。だからこそあれだけの表現をできるわけだが、国民的グループのセンターを高校生が担っているということ、そして歌っている内容がただのアイドルソングじゃないということ、彼女の精神状態がかなり心配になってくる人は多い。

楽曲に憑依するようなことが欅坂46の魅力になっているが、平手友理奈はいわゆる「演技」しているのではなく、完全に役に入り込むタイプである。「演技をしている」という自覚があって役柄を演じているのではなく、その役自体に自分が乗り移るような、精神状態も完全にその役に滑り落ちていくようなタイプの人だということ。そういうタイプの俳優や女優は演技派や、演技が凄いと言われる。平手はそっちタイプの人だ。だから1曲5分間に自分のすべてを投入することによって過呼吸になってしまう。あの過呼吸はダンスが激しすぎて起きるものじゃない。役に入り込みすぎて自分が戻ってこなくなってしまうため、スイッチの切り替えができていないのだ。

曲が終わると同時にスイッチの切り替えが上手くできないため、無理やり自分を取り戻そうとすると呼吸が乱れるということ。それがまだ上手くできないのは当たり前だ。何せまだデビューして1年、演技の経験もなかったあどけない少女がやっているのだから。15歳、16歳なんて恋愛トークに花を咲かす、みんなでカラオケ行ったり、漫画読んだりしてる頃。でも平手が経験していることは普通の15歳、16歳とは全く違うものだ。

平手友梨奈はSEKAI NO OWARIが好きだという。彼らと対談もしている。楽曲の役柄から中々抜け出せない平手に、セカオワのボーカル深瀬は「切り替えなくてもいい。それを余韻と呼ぶと思うし、強い曲の世界観が続くのはそれはそれでかっこいい。変に切り替えて仕事みたいにライブをやるよりは、そういう方が好き」と言葉をかけた。

類は友を呼ぶ。セカオワ深瀬も感受性豊かな、表現力の高い体質を持っている。だからこそ平手の気持ちも汲み取ることができるだろう。だが10代の少女に本当にこの現状が耐えられるのだろうか?

平手含め、欅坂46のメンバーが当初憧れていたものはこういう楽曲を表現することだったのだろうか?乃木坂46の姉妹グループとして誕生させた坂道グループ「欅坂46」。乃木坂のように清楚系でふわふわでさわやか、アイドルアイドルした衣装を着て歌いたかったんじゃないだろうか?でも入ってみたら全くの別、異次元。よくわからないロボットのようなダンスをさせられ、「YESとは言いたくない」「大人たちに動かされたくない」「僕は嫌だ」と大人たちに動かされている自分たちが歌う。まだ脳みそも育ちきっていない、思考回路も成熟していない10代の少女達を使って、こんな商売をしている秋元康はやっぱりただじゃ死ねない。思考が未成熟だからこそ、これは「表現なんだ」「アートなんだ」と洗脳させることも容易い。

彼女らはこれでいいのだろうか。

アイドルがロックって?

アイドルがロックって?

本来、ロックな表現とは大衆に映すべきものではない。なぜなら大衆文化に反抗心を燃やす人、そこに違和感を持つ人がそことは別のアンダーグラウンドな場所で、自分達を表現する世界だからだ。「俺たちはあそことは違う」「あれを良いとは思えない」「あれは認めることはできない」、その逆張りの精神が作り上げるものがロックというもの。ロックバンドがお茶の間に出てきたとき感じる少しの「違和感」は、彼らが世の中が認める大衆的なものとは反対の精神で自分達を貫いて表現しているから。そして、売れ線になればなるほど、大衆に認められれば認められるほど「ロックらしさ」「ロックバンドらしさ」がなくなるのは、大衆に対する反骨精神が薄れていってしまうからである。アンダーグラウンドな世界で、サブカルチャーの世界で表現している人達に惹かれるのは、そういった精神性の違いがあるからだ。 全く同じ曲を奏でても誰がやるか、どんな精神性か、どんな場所でやるか、で全く違ってくる。

では欅坂46はどうだろうか。

彼女らはアイドルである。しかも国民的アイドルであるAKBグループの派閥にあるグループのひとつ。とてもメジャーな存在だということ。普段音楽を聴かない、アイドルとかあんまり興味がない、ロックって何?そういう人達にも届く、お茶の間にも届くメジャーな存在だということ。

でも彼女らが歌っている、表現しているものは、いわゆるメジャーな歌ではなく、アイドルソングではなく、売れ線狙いのJPOPでもない。むしろかなりロック寄り、大衆の意見とは反対を行く精神性を持った曲を歌っている。「僕はYESと言わない」。

大人たちの意見に従わなければ何もできないアイドルという偶像が「YESと言わない」「首を縦に振らない」と歌わされているという違和感。お人形のように同じ衣装を着せられ、自分が歌いたい曲でもない歌を歌わされ、ロボットのようなダンスをさせられ、スケジュールや自分達の行動全てを大人たちが決めているのにも関わらず、「僕はYESと言わない」と歌う。それを大人たちに反抗しがちな思春期の少女達が歌う。

こんな違和感はないだろう。

平手友梨奈は言う、「大人は信じてくれないって思ってます。全部嫌いです」

自分達は大人たちを信じられないのに、自分達の行動は全て大人たちが決めている。その大人たちが作り上げた「YESと言いたくない」「みんなとは同じでいたくない」という自分の今の心情を見事に捉えてしまっている歌を彼女たちが歌う。その役に自分が入り込みすぎてしまい、自分がわからなくなり抜け出せなくなってしまう。そして過呼吸、倒れる。

大人たちには従わない!と歌うのに、それを作ったのは大人で、自分は大人たちに動かされている。彼女達はまだ10代で、「大人たちを信じられない」と本当に感じているし、思っている。こんなことになったら、そりゃ思春期の子は自分を見失うし、喋れなくもなるかもしれない。

そしてこれらを取り巻いている全ての現象を「ロックだ」と呼ぶ人達もいる。

これをロックと呼んでいいのかはわからないが、この違和感は確かにロック的な意味を含んでいる。今まで見たことのないものだからこそ、違和感を感じるし、そこに批判も起きるのだろう。国民的番組で10代の少女がぶっ倒れれればそれは集中砲火も浴びてしまう。お茶の間に届けているのだから。

こんなグループを見ることはもうできないし、今しか見れない。だからこそもっとやれ!もっと見たいという気持ちもある。でも、このグループはこれでいいのか、10代の少女達にこんなことをさせていいのか、という常識的な気持ちも湧いてくる。

欅坂46はとても危うい。彼女達がこの先どうなるのか、それは誰にもわからない。

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