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欅坂46の魅力ってどこにある?なんでこのグループだけ特別に見られているのか

2017年11月16日
欅坂46の魅力ってどこにある?なんでこのグループだけ特別に見られているのか

欅坂46とは何なのか

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欅坂46が出てきてまだ1年足らずしか経っていない。1年ですよ1年、売れないアイドルなんて10年くらい活動している人たちもいるんだぞ。それなのに1年ちょっとで爆発的なエネルギーを放出し続ける彼女らに魅了される人たちが後を絶たない。

なぜ彼女らはこんなにも人を惹きつけるのか?ただのアイドルじゃないの?AKB48と何が違うの?どこがそんなに良いの?ただのお人形さんでしょ。

ええ?まだわからない人がこんなにもいるんですか。そんな人のために欅坂46の魅力を語りたい。

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秋元康がヤバい

何がヤバいって、10代前半のまだ性の目覚めが出始めたくらいの年頃の女の子たちにこんなダンスをさせることだよ。そりゃあ精神もイカれて舞台上から突如消え去るし 、感情のよりどころを失って虚ろな目にもなります。

皆さんが15歳、16歳だった頃を思い出してください。突然現れたおじさんにこの踊りは革新的だから、君にしかできないからと言わんばかりの御託を並べられて洗脳させられていったら、逃げ出すヤツが大半、生き残ったヤツは天才か変態。つまり平手友理奈は後者。一般社会に溶け込んでいる人間としては、これが常識なのか、それとも非常識なのか、これがまともなのか、表現なのか芸術なのか、アイドルなのか、JKビジネスなのかは判断できない。誰か秋元康を止めてくれ。

一般社会に溶け込んでいる大衆目線で言えば、10代半ばの少女にこんなことをさせていること自体は非常識になるが、それがとても魅力的に見えるのはなぜだろう?それは一般人が体験できない非日常の世界を体現してくれているから他ならない。それも生身の少女を使って、だ。これって違法スレスレだぜ?でも大衆を魅了すればそんなことは関係がない。いつだって新しい何かを生み出してきた人たちは既存の価値観をぶち壊してきた人たち。型にハマったマニュアル人間にはわかるまい。毎日のルーティンワークを繰り返して過ごしてればいい。

アルバムのタイトルはこれだ

「真っ白なものは汚したくなる」

その欲望を10代半ばの少女達に投影させて実現させてくれているのが秋元康という男だ。なんたる欲望の塊、欲を隠しきれない、裸で歩いてるようなもんじゃないか。もうこの人天国にはいけないんじゃないですか。でもそれで気持ち良くなれる人たちが秋元康の後ろにはゴマンといるんだ。これが現実 。

このアルバムタイトルはアイドルというものの真意を突いている。アイドルは何か?と問えば「可愛い」とか「握手できる」とか「応援したくなる」とかそんな生半可な単純解答が返ってくることが大多数だろうが、アイドルという存在の最大の魅力は「処女性」。

「真っ白なものは汚したくなる」

心の奥から芽生えてくるそのやらしくて愛おしくて醜いその感情、その感情を揺さぶってくれるのがアイドルという存在。それがアイドルが持っている最大の魅力。それを「気持ちが悪い」と片付けてくれる人もいるだろうが、その感情は誰もが奥深くに持っているものであり、一度出たら最後、もうアイドルの虜だ。

10代前半、10代半ばのまだ世間も人も男も何も経験をしていないような少女達が少しずつ世間の荒波に飲まれながら変わっていく様を見ていく、それがアイドルを見るときの最大の魅力です。つまり「親心」だ。アイドル好きがおじさんおばさんばっかりなのは、親としての目線を持って見ているからなんだ。

10代キッズにはその感覚はわからないだろう。10代であるアイドル本人たちにもその感覚はわからないだろう。思春期男子であればあの子可愛い~!って感覚でアイドルを応援して、1年後には別の子を好きになってる。でも本気で応援しているおじさんおばさん達は違うんだ。彼らは親としての目線で彼女らを応援してる。きっと大人になったらわかるときがくる。アイドルオタクを蔑んで見ているのは今だけなんだぜ。

これがアイドルだ。そして欅坂46はそういう感情を揺さぶってくれる濃度が他のアイドルよりも高め。AKB48という存在が、誰もが飲めて誰もが好きだけどなんか物足りない、ちょっと薄めのオレンジジュースだとしたら、欅坂46はアルコール度数40%以上のウォッカ。

「サイレントマジョリティー」

この楽曲で一躍世間に風穴を開けてくれた。この曲は「私たちは大人が作ったルールには縛られない。レールの上は歩かない。私は私だ。YESと答える人形でいたくない」と歌い、まるでロボットのような兵隊のようなダンスをしている。大人たちに動かされている彼女らがだ。自分たちを皮肉った歌、それが「サイレントマジョリティー」、イコール「静かなる多数派」。

でもそれはこの社会に生きる誰もが感じていることであり、NOと言えない瞬間など日常茶飯事であり、不平不満を常に持ちながらもなんとかこの時代を過ごしている大衆を代弁している。それを大人達に操られている、大人の汚い商売に身を置いていると見られがちなアイドルが歌うことにより、より一層楽曲に秘められた表現の濃度が濃くなっているのだ。やっぱり秋元康って変態だけど天才、認めざるをえない才気。アイドルという存在を1本の映画のような表現の域まで達させたのは素直に凄い。

サイレントマジョリティーだけに留まらず、彼女たちの路線は鬱屈したものへと熟度が増していく。

特に話題となったのは4thシングル「不協和音」のダンスだろうか。まるで機械のようなロボットのような高度なダンス。その奇抜さに賛否両論が飛び交っていた楽曲。人形みたいに好きなように動かされているアイドルという偶像としての存在がこのダンスをすることで、見る方は無意識的に少し生理的な気持ち悪さを感じるとともに、気持ち良さも感じてしまっている。10代のまだ女性としても人間としても成長段階の彼女らが機械のように動かされているのを見て、嫌悪感と快楽が入りじまった見方ができるわけだ。

それをアートと捉えるのか、ただの変態野郎だと捉えるのかはあなた次第。

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アニメチックな軍隊的要素

アニメチックな軍隊的要素

ヲタク心をくすぐるなら何でも取り入れてやるぜスタンス。秋元康がヒトラーに見えてきた。恐ろしい男じゃないですか。サイレントマジョリティーで世論をアイドルに投影させるだけではなく、そこに少しアニメ的な要素も加えることによって成功した欅坂46。欅坂って六本木のど真ん中にある坂ですよ。欅坂46を応援しているヲタクは滅多に行かない場所。スタバ片手にMac開いて大した仕事もしてないビジネスマンばかりの意識高い場所です。

そんな実際のけやき坂にいる人たちとは正反対の場所にいる、この国のヲタク層全てを取り入れようとしているわけですね。AKB48とか微塵も興味がなかった人たちも欅坂46だけは好きな人も多いだろう。握手券?アイドル?三次元?と小馬鹿にしていた層が一気に掌返しをしているに違いない。アニメゲームアイドルエトセトラ、これら全て同族嫌悪であり血は繋がっている。

AKBだけでは足りなかったもの、それが濃いヲタク要素。むしろ今の今までそういったアイドルが出ていなかったのが不思議なくらいです。出ていたとしてもそれは陳腐な地下アイドルばかりだったので魅力がなかったのかもしれない。欅坂46くらいの完成度を極めるにはやっぱりAKBグループくらいの投資が必要なわけです。

欅坂46には政治的な要素とアニメ的な要素が加わっている。更に軍隊的な要素まで加わり、それを10代の少女たちが演じる。処女性を信仰しているヲタク達にはもはやこれでもかというくらいのフルコース。アイドル、アニメ・ゲーム的な軍服や装備品、楽曲性の高さ、社会批判的な歌詞、処女性、奇抜なダンスを踊らせる、少女の葛藤、成長過程、精神崩壊、性的要素。

これが現代のロックだ。

欲求が爆発しすぎて犯罪に至らないように。いや実際に犯罪に至ったケースもあったし、それだけこの欅坂46というグループは危うい。ヲタクの中に秘めている危ない心を揺さぶりすぎている。これ以上普通じゃないことをすると何かが起きる。でもやってほしいというジレンマ。

秋元康という人は本当にそういった欲求をくすぶるのが上手いなぁという話なわけです。そういう人たちの欲求をお金を落とすことに変えることが上手すぎますね。でも少々やりすぎててメンバーの精神はおかしくなるわ犯罪者は出るわで、かなり危ない橋を渡ってます。

だけどやりすぎくらいが丁度いいんです。それくらいしないとその時代を反映するくらいの存在は作れない。いつの時代もその時代を象徴してきた存在は、それまでに前例のないことをしてきた人達。最初は認められなくても、気持ち悪いと投げ捨てられようとも、貫くことによってこれは凄いと大衆から認められた。そこにこのグループも入り込める。

2010年代の後半という時代を象徴している存在が欅坂46なんじゃないでしょうか。欅坂46が出てきたまだ1年少々、このまま時代を作る存在として突き抜けていってください。

これ以上のグループは、AKBグループの中からはもう現れない。

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