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大森晴子「音楽は魔法じゃない」ヨギー「音楽は魔法♪」一般人「どっちでもいい」

2017年09月16日
大森晴子「音楽は魔法じゃない」ヨギー「音楽は魔法♪」一般人「どっちでもいい」

音楽は魔法か論争

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今日も日本は平和です。よかったよかった。
上空にミサイルが飛んでも、スマホが鳴るだけ。こんなに平和な国って他にあるの?

そんでもって

「音楽は魔法か?」

こんなことで色んな人が喧嘩してる。もう平和以外の何者でもない。音楽は魔法かどうか、そんなことは微塵も考えられないほど、世界中では飢えた子ども達がいるんですよ。

とっても平和ですよね。

ところで音楽って魔法なの?マジで本気出して考えてみよう。

今回、大森靖子さんというシンガーが盛り上がりました。
こんな感じ

大森靖子というシンガーがフェスで「音楽は魔法じゃない!!」と絶叫。

次の出番のヨギーニューウェーブスというバンドのボーカルが「音楽は魔法だよ♪」と軽い気持ちでMC

途中でベースの弦が切れる

大森靖子のバンドのベースを借りる

ヨギーニューウェーブス「やっぱり自分のベースじゃないと落ち着かない」

ファンがTwitterで拡散、それに気づいた大森靖子ブチギレ。

色々巻き込んでサチモスのヨンスがTwitterやめる

なんだろうこれ、なんだろう。何このとても狭い界隈のお話。こんな狭い界隈の喧嘩が全世界に発信されるのが今の時代、そしてそれをどうでもいいと思う一般人。

すごいよね。一般人からしたらすごいとも捉えることができるし、マジでどうでもいいと捉えることができる。この人達、真面目に本気で「音楽は魔法」ってことを論争してるんだもの。ある意味これはアーティストって人達がこういう人種だと知らせたようなもの。音楽は魔法か?そんなことをクソマジメに考えてる、これってすごいことですよ。普通に社会生活をしていたら、この人達と会話ができる気がしない。これが一般人とアーティストの境界線だとわかったような事例。

音楽は魔法か?とか問われても、「そうかもしれないね」なんて適当に流すのが一般社会に溶け込んでいる人の意見だよ。それを深いところまで考えてるこの人達はどれだけ感受性が高くて純粋な生き物なんだって話ですよ。そこにまず感動するし、そこにまず敬意を払いたい。生きている世界が違いすぎる。

ところでなんで大森靖子がここまでブチ切れてるのか

大森晴子っていうのはいわゆる椎名林檎の下位互換みたいなシンガーなわけだけど、それなりの信念を持って音楽を鳴らしている。アイドルみたいに見えるけどアイドルではない。彼女は「音楽は魔法じゃないけど、音楽にも希望はある」ということを歌ってきたシンガーであり、銀杏ボーイズが大好きだったりする根っからの音楽っ子。奇抜な行動や奇抜な発言が目立つが、それは彼女なりの表現の仕方なのだろう。

「音楽を捨てよ、そして音楽へ」「魔法が使えないのなら」という彼女の曲ではそういうことを歌っている。

音楽は魔法じゃないけど、意味はある。そういうことを歌ってきたのだから、次にMCでそれを茶化され、しかも自分のバンドのベースを使われて「やっぱり自分のじゃないと〜」なんて言われた日にはブチ切れる気持ちもわかるだろう。

それなりの信念を持って、一人きりで活動してきた彼女はヨギーの軽い気持ちの発言を許せなかったというわけだ。

自分にとって人生をかけて通してやってきたことが、軽く茶化された。それをあなたは許せますか?
それと同じ。彼女にとってそれは自分が歩んできた道を全否定されたことと同じ。

ブチキレる理由も少しはわかりますよね。

最終的には今回の件はヨギー側が謝罪文を掲載して終わりという形になった。また謝罪。もうなんか誰も彼もがいっつも謝罪してる。息苦しい世の中だ。そりゃあヨンスも広くて浅いやつもうグンナイでTwitterやめる。

でもヨギーも大森晴子さんを怒らせるために言ったわけでもないし、ファンを怒らせるわけで言ったわけでもないんじゃないだろうか。ステージ上で盛り上げようとして言った一言だろう。彼らも真面目に音楽を作ってフェスに出ているバンドである。茶化しにフェスに出ているわけではない。ああ、めんどくさい世の中だ。

事実を事細かに記して謝罪。何これカッコ悪すぎる。何これこれがアーティスト?これロックなの?これが私達僕達が憧れているミュージシャンってやつ?

ぶっちゃけ捉え方によっては、メンヘラ女のヒステリーで片付けることもできる。かつてファンにいきなりベロチューして旦那がどうとか言ってた女が、音楽は魔法じゃねえ!とか言っても・・・ね。でも毎回本気で挑んでいるやってくれる、その姿、とてもロックだと思います。音楽性はともかく、精神性なロックですね。その辺のチャラチャラしてるバンドよりも、よほどロックです。反骨精神の塊です。

音楽は魔法か?

ところで今回はこの一言で1つの世界で論争が起きたわけだけど、これってどう思いますか。

「音楽は魔法か?」

ということについて。そもそも魔法ってなんなんだよ。なんでこんなことで盛り上がってるんだよ。魔法とかゲームとアニメだけで語ってほしい。つまり音楽で人の心は救えるか?音楽で何かが変えられるか?音楽で世界は救えるか?ラブアンドPEACEか?ってことを言いたいわけですね。

そんなことは人それぞれですし、世界は救えません。

音楽っていうのは人によっては薬にもなり得るし、ある意味、麻薬みたいなものです。音楽で心が救われたって人はゴマンといるでしょうし、音楽によって生きられた、音楽があったから生きてこれたって人もいるでしょう。音楽がなかったら自殺していた、死んでいたって人もいる。でもそれでも音楽では世界を変えることはできないし、その人が変わったか?といえばそれも人それぞれなわけです。

根本的に人の性格や遺伝子は変えられませんし、一時の行動は変えられてもその後に死んでしまう人もいます。音楽で変えられるのは一瞬のひととき、瞬間瞬間、ほんの一瞬です。それでもそこに希望を見出したいアーティストが沢山いるわけです。たった5分、ライブでの瞬間的なもの、そこだけの時間に希望を見出し全力でパフォーマンスするアーティストもいるわけです。

一方で、音楽の聴き方なんて人それぞれ、千差万別なので、音楽をファッションとして見ている人もゴマンといます。むしろこっちのほうが多い。そもそも「音楽がなきゃ生きていけない、音楽は救い」なんて本気の本気で捉えてるほうが絶対的少数。大多数の人間は音楽は生活のほんの一部でしかない。BGMでしかない。そもそもこの音楽は魔法か論争を巻き起こしている人らがどれだけの少数派か。ほとんどの人達にとってはそんなことはどうでもいいし、音楽はなんとなく聴いているもので、音楽をなぜどんな風に聴いているかなんて考えたこともないんだろう。

もしも売れるならそういう人達を巻き込まなきゃいけない

表現者として、アーティストとして音楽をやりたい、とすれば、なんとなく音楽を聴いてる大多数の層までは自分の音楽は届かない。売れたアーティスト達はそういう自分を一度捨てたんだ。だって音楽がなきゃ心が持たない、死んでしまうなんて人はほとんどいないんだもの。大衆に受け入れられるには、いわゆる「売れ線」に身を置かなきゃいけない。一般消費者相手に音楽を使って商売をするわけです。一生音楽で食っていくんなら、それをやらなきゃいけない。アーティスト、表現者といえど、それは生きていくための「仕事」。

それってアーティストからしたら最初はとても心苦しいし、色んな葛藤が生まれるときでもあるだろう。自分はあんなに音楽で救われた、その音楽をやりたくて音楽を始めた。でもその音楽を聴いてる大多数の人間は、そこまで音楽に没頭していないし、そんな聴き方はしていない。そんな人達にも届けるには、ポップでキャッチーで歌謡的で万人向けな、売れ線狙いの曲を作らないといけないわけですね。それに身を浸す自分を認められた人達が売れていくんだろう。だから売れた人達ってものすごいんですよ。一度自分を捨てているんです。

でもそこは絶対に譲れない、音楽は表現だ、思想だ、ロックだ、救いだ、希望だ、そこを曲げずにやり続けている人は売れはしないし、大衆には受け入れられはしないけど、だからこそとてもカッコいいんです。自分の信じてきた音楽をやり続ける。自分の信念を変えずに曲げずに進む人ってカッコいいですよね。音楽に心から救われた人達にとっては、そういう自分を曲げずに進む人達はとても魅力的に映る。自分がやりたいことをやりきって、バンド解散、活動終了、あれってもの凄く美しい終わり方に見えますよね。それは彼らが自分の姿勢を貫いたからですね。

つまりどっちも凄いんです。音楽をやっている人、みんな凄いんですよ。みんなそれなりの信念を持って音楽やってるわけです。なんかまあモテたいとか、人気になりたいとか、認められたいとか、そんな人達もいますけどね。

売れた人達、売れずにも音楽を愛している人達、どっちも凄いんですよ。売れたからもう変わった、ダメだ、売れない、路線変わった、もう嫌い、それも聞き手の感じ方だから自由。

音楽を鳴らしてる人達も音楽を聴いている人達も何がいけない、何が良いなんてないんです。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。それで良い。川谷絵音がそんなこと言ってました。彼もまた再評価されてますよね。あの騒動は一体なんだったのか?・・・人って馬鹿なんですよ。

もういがみ合うのは止めたほうがいいんじゃない?自由に聴いて自由に意見を言えばいい。そしてそれをとやかく言わない、文句は言わない、言い訳はしない。リミットはないじゃん何も。誰かに言われて私はこうじゃないといけない、ということもないじゃん。ね、だってみんなそれぞれその人の人生があるから、思いっきり楽しい、好きってやっていこうよって思う 、自分は自分で作る。そう思わない?

「音楽は魔法か?」

そんなことは一般消費者からしたらホントにどうでもいい話でもあり、考え出してみればとても深い話でもあるわけです。

今回みたいな喧嘩やいや論争、ってもっと起きてほしいと心の中では思ってる人は多いんじゃないでしょうか。昔はもっとシンガーやバンド同士でバッチバチにやりあっていた。いや見えない戦いがあったんじゃないでしょうか。最近はほんと仲良しこよしの平安時代で何も面白味もあったもんじゃない。大森晴子さんは精神性ではとてもロックな人だとは思います。彼女が今回、本気で向き合ったからこそ、これについて真剣に考える人も沢山いたわけです。彼女がやったことは意味があった。彼女の行動力には感服です。

音楽は何か、とか、ロックとは何か、とか考えることができる日々が送れる、今日も日本は平和ですね。

あなたにとって音楽とはなんですか?

 

 


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