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ミスチルなんかダッセーよな、Radioheadのほうがすげーよな

2017年05月24日
ミスチルなんかダッセーよな、Radioheadのほうがすげーよな

ミスチルよりスピッツだよな

ミスチルを聴いていることってダサいの・・・?

僕はMr.Childrenに触れて以降も色んな音楽に出会ってきました。

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「ミスチル」なんてミーハーだよな

このタイトルからするとミスチルがセガになってるけど、ミスチルはプレステ。僕ももちろんプレステ派だった。昔々、そんなCMがあった。

セガサターンとかドリキャスとか持ってるヤツは変わったヤツだと思ってた。でもホントはドリキャス持ってるヤツが羨ましかったんだ。僕もみんなと同じようにFF7のインターナショナル版をしてる普通の子どもだった。みんなとおんなじ「普通」なんだ。だからミスチルなんて聴いてるんだ。

僕は今では当たり前のように「ミスチルは最高だ!」と自信を持って言えるけど、10代の頃は「ミスチルなんて聴いてることを声を大にして言うなんて恥ずかしい」と思っていた。

Mr.Childrenは素晴らしいバンドであるとともに、人気もあり誰もが1曲は知っているバンドでもある。いわゆる「お茶の間」にも好かれているバンド。だからミスチルを聴いている自分は「ミーハー」だとバカにされるんじゃないか?という不安が僕の10代の心には常にあった。でも僕はミスチルが何よりも最高だと思っていたので、最近洋楽を聴き始めたような同級生が「このバンドすげーよ」なんて言ってるのを見て「最近洋楽を聴き始めたような耳で何言ってんだこいつ、英語わかんのか?」と心の底でバカにしていた。

僕はもう30歳になるので素直になったけど、10代後半の頃はそれはそれはもう最高に腐ったような人間だったんですよ。唯一の救いはミスチルを聴いていたことなんじゃないかなぁ。ありがとう桜井さん、僕はMr.Childrenを聴いていてホントに良かったです。

「俺のほうがわかってる」「私だけがこのバンドの良さが分かる」「俺だけはこの作品の良さを知っている」「他の奴らにはわからない」

誰にでもそういう時期、あるでしょう。Mr.Childrenを聴いてからというものの、彼らのルーツとは何なのか、このバンドとこのバンドにはどんな繋がりがあるの?洋楽って何?音楽って何なの!?と10代の感受性高いうちに片っ端から色んなものを聴いて見ていったのです。

その中で1番聴いていたのがミスチルだったわけですが、そこから更なる繋がりを求めて色んな音楽を聴いていきました。まずは邦楽から攻めていきました。

この記事は、もしミスチル最高!とかこのバンドのファン!とか言う人にもっと色んな音楽を聴いてほしいなって記事です。

 

好きなバンドが好きなバンドへ

ミスチルの桜井さんはなぜ音楽を好きになったんだろう?どんな音楽を聴いてきたんだろう?って調べていったときに、その背景には甲斐バンドとか浜田省吾さんとかがいる。「桜井さんが好きバンド、聴いてみよう」。そう思い甲斐バンドなんかを聴いてみたりね。ミスチルはサザンの桑田さんとよく関わるからサザンオールスターズのアルバム聴いてみようとかね。そんな単純なことでいいと思うんだ。僕はそうだった。今だったらもしかしたらONE OK ROCKは誰に影響を受けたんだろう?とかね。そうやって調べていったときに色んな人にたどり着く。それを聴くのが楽しいんですよ。そこまで音楽にハマれないと言われればおしまいだけど。

僕は幸いにもインターネットが普及していくど真ん中に思春期を過ごしました。なので今ほどではないけど、情報を仕入れることは容易かった。Youtubeもないし、Wikipediaも充実してなかったけどね。そう考えると今の10代って何かを吸収するスピードが僕らの世代よりもまた更に早くなってるってことだよね・・・すごいよね。。。そりゃ「SUPER STUDENT」だ。将来的にものすごい人が現れそうな予感・・・。それは君?

でもここでは僕の場合を正直に書いていきたいです。

 

90年代J-POP

僕はまずMr.Childrenというバンドが90年代に大ヒットしたこともあったし、高校生の頃から年寄り臭い考え方があったからかすでに幼少の頃を懐かしむような感覚があって、90年代のJ-POPが大好きだった。あとは僕は高校生だったけど当時はオレンジレンジが大ヒットしていた。でも僕にはどうしてもオレンジレンジの良さがそのときにはわからなかった。今では「花」とか良い曲だなと素直に思えるけど高校生の僕に言わせると「うぜえ」の一言だった。

17歳とかの時点で「あの頃は良かったなぁ」とか思っていて、幼少の頃を思い出しては90年代懐メロを聴いて感傷に浸るような斜に構えたイヤなヤツだった。このときは2004年あたりだったと思うけど、97、8年頃のラルクやイエモンの曲最高じゃねーかとか、小室ファミリーの曲最高だ、とかね。90年代を過ごした小学生の頃が楽しかったってこともあるかもなぁ。

そんな懐古主義者の俺は他の同級生とは違う、俺かっけー中二病を武装していた。でもよく考えればそれって普通じゃないかなって。

 

6年前なんて、今だと最新

僕は今から6年前の2011年の曲は、僕にとっては「最近」の曲になる。

でも18歳から見たら2011年の曲は「あの頃の懐かしい曲」になる。

少し前に話した20歳の人がこんなことを言ってた。

「きゃりーぱみゅぱみゅのファッションモンスターとかめっちゃ古いですよ」

「は?・・・」と僕は思った。でもそれくらい時間間隔が違うんだと実感した。そりゃ話合うわけがない。つまり当時僕は斜に構えて90年代J-POPを聴きまくっていたわけだけど、それはそのときの大人から見ればちょい昔の曲でしかない。僕は「俺は周りとは違う」なんて思っていたけど至って普通のことだったんだ、なんにも特別じゃない。

でも90年代楽曲は「良い歌、良い曲」、が多いと思うんです。90年代っていうのはCDが最も売れた時期でもあるし、音楽業界が1番盛り上がってた時期だよね。だからこそそのエネルギーとともに良い曲が生まれていったと思う。90年代の曲が良い曲っていうのは「思い出補正」と言う人もいるかもしれないけど、そういう時代の勢いもあって良い歌、良い曲が生まれやすい環境でもあったんじゃないかな。

 

売れ線以外の人達との出会い

あとは売れ線、表舞台でアイドルと同じような人気を得ていく人達だけじゃなく、スーパーカーとかゆらゆら帝国みたいな自分のやりたいことをやってるバンドもいるんだなってことを知っていった。

遡れば遡るほど面白く、はっぴいえんどなんてバンドがいたり、そこには細野晴臣なんて人がいるのかってことだったり、吉田拓郎、井上陽水、玉置浩二、彼らがアイドルに提供した曲があったり、山口百恵、中森明菜が90年代より前に一世を風靡していたことだったり、坂本龍一がYMCとかいう最先端バンドにいたことだったり、ピチカート・ファイヴなんて渋谷系がいたりとか、なんかもう調べれば調べるほどなんじゃこりゃ〜!!!ってもう頭がパンク状態だった。

かと思いきや当時のネットでは「ロキノンバンド」なんて単語が流行っていて、

ロノキン?ロクヨン?はあ?と、いつまで経っても「ロキノン」って単語を覚えられなかった僕ですが、当時のどこぞの掲示板では「ストレイテナーが最高」「ELLEGARDENが神」だの「BUMPはTHE LIVING DEADまで」とか書かれていた。

こうやって自身の音楽体験を語るときに、色んな名前を出すことによっていかに自分は「枠に囚われてねーぞ」って思わせることで音楽好きは自分の中で「安心」を得たいんだと思う。はっきり言ってうざいよね 笑 この記事うざいね 笑

でも当時からインターネットをしていて本当に良かったなって思ってる。その後、邦楽に飽きがきた僕は洋楽にも手を出していく。

 

洋楽って何から聴けばいいんだよ

最初は誰もがそう思うんじゃないかな?だって英語わかんないしさ。特に昔は、Youtubeもないんだからね。そんな僕はどこから洋楽に入っていったのかと言えば、単純に当時流行っていたアヴリル・ラヴィーンから聴いていった。このときにアヴリルは100万枚くらい日本でアルバムを売っていて洋楽歌姫として日本で1人勝ちしていた。ポップな曲調で日本人の耳にも馴染みやすいからヒットしたんだと思う。

懐かしすぎて涙出そう。

そうやってアヴリルを聴いていった僕はそこ繋がりで洋楽の女性歌手を片っ端から聴いていった。個人的にはシェリル・クロウが好きだった。あと当時流行っていったブリトニーとかクリスティーナ・アギレラとかビヨンセとか。他にも色々いた気がするけど今となっては名前すら思い出せない。その女性歌手達より前にはマドンナとかシンディ・ローバーが流行っていたりとか、何を聴いていくなんてそれでいいと思う。だってそれが調べられるんだからね。今なんて僕が高校生の頃より遥かにスピーディーに聴ける。

僕はネットで調べることはできたけど、聴くにはCDを借りるしかなかった。もしくは買うか。Youtubeがないから。だから、いちいちチャリでCDを探しに行かなきゃいけない。それはそれでとても楽しかった作業なわけだけど、今は部屋にいながら一瞬にしてそれができるんだよ。こんな素晴らしい時代、ありえないって。今の中高生からすれば「これがふつーなんだけど」って言われると思う。でも当時を生きていた人からすれば今の時代、ありえないよ。10年後、15年後、今の時代をたらふく味わって育った凄い人達が現れるんじゃないだろうか。それは君?

 

吸収できるのは「今」だけ

29歳の僕が言うとすれば、10代の人は今のうちに沢山吸収してほしいと思う。そうやってなんでも吸収できるのって今だけなんだよ。どれだけ音楽とか映画とか漫画が好きだとしても、それって歳とともにできなくなる。あれだけなんでもかんでも片っ端から聴いていた僕が、今ではYoutubeのサムネイルをクリックするのすら躊躇うんだよ。それは娯楽を楽しめる余裕とか時間がなくなるってのもあるし、そこに対するエネルギーを使う精神力みたいなものがなくなる。

だからおじさんおばさんが「昔の曲はいいなぁ」って言ったり昔の曲しか聴かないのは仕方のないことなんだ。若手バンドの曲なんてわざわざクリックして聴いたりする時間も気力もなくなっていく。こんなことを言うのもなんだけど僕は今でも大好きなミスチルの新曲ですら、あとで聴けばいいかなって思ってしまう。でもそれが普通の感覚なんだよ。「俺はそうはならない、私はそうはならない」「最新に付いていく」。そう思っていてもいずれは絶対にそれはできなくなる。それは歳を取ればきっとわかる。だからそのときまでは存分に吸収してほしいと思う。

 

音楽を聴くことに終わりはない

僕は当時宇多田ヒカルが大好きで。ただのミーハーじゃんと言われればそれでも良いんだけど。これでも宇多田ヒカルのブログは00年くらいから読んでたぞ!

高校生の僕は「宇多田ヒカルは一体どんな歌手を聴いてきたんだろう?」と思い、当時彼女のHPを開くとそこには彼女が影響されてきたアーティスト達がずらっと書いてあった。音楽人だけじゃなくて文学系の人とかも。それを片っ端から聴いて見ていった。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」、三島由紀夫の「金閣寺」とかドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」みたいな小難しい文学作品。

当時のネットはそれほど情報が多くなく、どれか良くて、悪くてとか、まとめサイトとかもなく、何をどう判断すればいいかわからなかった。だから僕はこの方法で聴いて見ていった。

宇多田ヒカルのプロフにはプリンスやビョーク、QUEENの名が連なっていた。QUEENは当時流行ってもいた。キムタクのドラマに使われていたから。そうしてQUEENから洋楽のバンドに入っていって、とりあえずビートルズ聴いてみるかと思って「リボルバー」聴いたり、コールドプレイっていうバンドが最近ヤバイらしい、オアシスってかっけえバンドがあるらしい、Radioheadとかいう革新的なバンドがあるんだって、ニルヴァーナってバンドが伝説らしい、ピンク・フロイド最高らしい、レッド・ツェッペリン聴けば間違いないらしい、エトセトラ。

その後にクラシック聴いてみるとかと思って、モーツァルト100曲入り集とかジャズでも聴いてみるかと思ってジャズ名盤アルバムとか聴いてみたり、やっぱりアニソンが最高らしいと思ってアニソン懐古主義になってみたりとか、とにかくそうやって僕はなんでもかんでも聴いていった。10代後半から20代前半の時間をそんなことに費やした。

 

聴いていて気持ちいいのは結局ミスチル

背伸びしたかっただけだった。

Radioheadの「OK Computer」ってアルバムが歴史に名を残すような名盤らしい。そう書かれていたのを見て聴いていたわけだけど、当時17、8歳くらいの僕は正直に言えば「意味がわからねえ・・・」。ビョークなんか聴いてるときは「なんなんだこりゃあ・・・」。三島由紀夫の「金閣寺」読んでるときも、「日本語になってないじゃん」。

でもこれを聴いてる、読んでる俺ってカッコいいな、他人とは違うな、なんかすごいんだろうなって言い聞かせているだけだったんだ。

つまり、僕は普通の人だったんです。プレステが好きなみんなとおんなじ普通の人だったんです。

「俺は違う、特別だ」

そう言い聞かせて高尚なものに手を出していたけど、僕には心の底からその良さを感じ取ることはできなかった。確かにそれらが名作だということ、今となってはわかる。でも、当時の僕には響くことはなかったんだ。芸術って、なんだろうね?

そうして僕は、Mr.Childrenに回帰していく。

 

でもそれも必要なんだと

そういう時期ってどんな人にもあると思います。そんなあるあるをこんなに長々と書いてますが、それでも僕はその背伸びした時間は必要だったと感じてます。こういう意見を見て、背伸びするのってカッコワルイんだとか、聴きたいもの聴けばいいじゃん、中二病ってダサくね?っていうことより、そういう色んな作品に触れてみて、自分の中でどれが好きでどれが向かないのかとか、この作品はどういう道を辿ってきたのかとか、この人達はこういう人達に影響されてきたとか、そういうことを知ることによってもっと深く自分が好きだったものを好きになれると思うし、自分の中の美的感覚や目や耳が養われていくと思う。

今はもうそこまで新しいものを吸収する気力みたいなものがあのときほどなくなってしまったし、感受性みたいなものもあの頃がMAXの10だとしたら、今は2くらいなんじゃないかな 笑 

だからあの頃に吸収していてよかったと思うんだ。それがなかったらこうやって吐き出すこともできなかっただろう。前述してしまったけど、あんなにも吸収できるのはあのときだけだった。

そして僕は今、Mr.Childrenをまだ聴いている。1番最初に影響を貰ったアーティスト、思春期の頃からずっと変わらずに聴き続けているのはミスチルだけなのかも。トム・ヨークよりカート・コバーンより桜井和寿なんです。

ミスチルの「シーソーゲーム」、やっぱり最高だなぁ。

そう思って今も聴いています。


 

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