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現代の尾崎豊か!?ラッパーKOHH(コウ)を歌詞から見る

2016年10月23日

KOHH(コウ)

ヒップホップの人気が再熱している今、最も注目されているラッパーがKOHH(コウ)だ。最近では宇多田ヒカルのアルバム「Fantôme(ファントーム)」に収録されている楽曲「忘却 featuring KOHH」に参加したことでも知名度を上げ、人気は徐々にヒートアップしている。一体KOHHとはどんな人物なのか?どんな環境で育ちどんなものに影響を受けてきたのか?気になる人も多いだろう。まだまだ彼の中身は謎に包まれている。

昨今のヒップホップブームはなぜ起きているのか?現代社会が混沌としているからこそ、そこに不満不平、不安を感じている若者、吐き出したい何かを持っている若者が増えたためか。それとも時代が周っただけか。ヒップホップというものが再び注目を浴びている今、様々な個性を持ったヒップホップグループ、ラッパー達が登場している。そんな中でもKOHHは異彩を放っている。

ただ思っていることを吐き出しいてるのに味がある

KOHHの魅力は何も飾らずに自分の想いを、抱えているままの熱量で吐き出していることだ。なのにも関わらず暑苦しくもなく、なぜか味があり、まるで何度も通いたくなる定食屋のような日常感もありつつ、そこには舌の肥えた食通をも唸らせるような芸術性をも含んでいるバランスの良さだ。ただただ熱い想いを吐き出すことなら誰にでもできるだろう。ただKOHHはそれだけじゃない、熱く尖らせた針が刺さるような想いを、どこか俯瞰的で冷え切っているにも見えるような言葉と歌い方で届けている。

彼は高田純次を尊敬しており、音楽スタイルに「適当」を掲げている。「JUNJI TAKADA」なんて歌まで作ってしまっている。確かに適当なことばかりを歌っているように見えるが、確かにそこには人の心に響くようななにかがある。

1990年東京都北区王子、都営住宅に生まれ、貧乏生活の中で母親が薬物中毒に陥っていたことも告白しているKOHH。そんな環境の中で育った彼だからこそ届けることのできる言葉がある。彼が今までに溜め込んできた想いが言葉になりラップとなり、今現在多くの人の心を打っている。

KOHHが支持されているのは時代性もある

彼が歌う言葉の数々は苦しみや不安の中で生まれたものばかりだ。幸せや、幸福感、安心さを歌っている曲は少ない。今の日本という国で生きている若者が抱えている不安、葛藤、苦しみ、をKOHHは代弁しているのではないか。斜陽を迎えている日本で生きる現代の若者、彼らが抱えているものは彼らにしかわからない。そんなKOHHはありのままの想いをラップにして届けている。音楽ジャンルは違えど尾崎豊と同じような、自分自身の命を削りながら、誰にも媚びずに自分を表現しているような力強さを感じることができる。

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「毎日だな」

生きてんのが最高 毎日だな
やりたい事やりまくりだよ 毎日だな
どんぐらい遊びまくりなの? 毎日だな
どんぐらい稼ぎまくりなの? 毎日だな
青い髪の頭 毎日だな
全身刺青だらけの体 毎日だな
好きじゃなきゃ全部やだ 毎日やだ
毎毎毎回 毎日だな

見てみな 昔と変わってきた
良い意味でずっと違う
文句は言わずにやりたいことだけ沢山した
Fendi、Versace もう着ない
今Acne、Maison Margiela とかRaf Simons
古着屋さん行くラグタグシカゴ
どんだけ稼いでも好きは好きだやっぱり
元々何にもない まだまだ足りない
Money, money, la la, money
お金使いに行く青山に
表参道もいいけどなんか
ちょっとチャラい 値段が高い
だから何? 全く気にしてない
マジ毎日気にしてない全く
一秒後よりも今 俺が好きなのは毎日今
死ぬ時まで生きてるのが自慢
俺が好きなのは毎日今
どうでもいいよ 明日
占いとか将来どうした
くだらない事考える暇あったら
好きな人とSEXしな みんなも

息を吸ったら吐いて
美味しいご飯を食べる
可愛い女の子とデート
ただ楽しんでるだけ
ただ楽しんでるだけ

人生最高毎日だな
やりたい事やりまくりだよ 毎日だな
どっかで欲しいモンを買っちゃう 毎日だな
貯金なんてしない使っちゃう 毎日だな
考え込んでたって意味ねぇ 毎日だな
まぁとりあえず俺達は生きてる 毎日だな
好きじゃなきゃ全部やだ 毎日やだ
毎毎毎回 毎日だな

毎日毎日同じことするのは無理
最近可愛い彼女と遊びに行く
どこ行く何する目的地に真っ直ぐ
車に乗り向かう
1日1日イヤな事一々考えない
ポジティブに生きる毎日

生きてんのが最高 毎日だな
やりたい事やりまくりだよ 毎日だな
どんぐらい遊びまくりなの? 毎日だな
どんぐらい稼ぎまくりなの? 毎日だな
青い髪の頭 毎日だな
全身刺青だらけの体 毎日だな
好きじゃなきゃ全部やだ 毎日やだ
毎毎毎回 毎日だな

息を吸ったら吐いて
美味しいご飯を食べる
可愛い女の子とデート
ただ楽しんでるだけ

言葉の強さもあるが、海外人気も強い

KOHHは日本語でラップを歌うが、海外リスナーからの人気がもの凄く強い。Youtubeのコメント欄を見ればそれはわかるだろう。KOHHの楽曲を絶賛している海外リスナーが後を絶たない。ヒップホップの本場で日本語ラップが認められているという事実がもの凄いことである。日本語ラップがここまで来たのかと、ヒップホップを愛して止まない人にとっては衝撃の事実だろう。

本場のヒップホップ好きリスナーを魅了したということは、KOHHの曲の魅力は歌詞だけではないということ。日本語の分からない耳の肥えたリスナーの心を掴んでいるということ、それはどこから来ているのだろうか。トラップという2010年代からアメリカにて流行しているサウンドを取り入れていることや、歌うスピードが早すぎないこと、日本語がわかり易く響いていることなどが関係しているんじゃないだろうか。

このスタイルを貫いてほしい

KOHHの今の魅力は決して表舞台にはあまり出てこずに、大衆や売れることには媚びずに、そことは反対側にいる、アンダーグラウンドでカウンター的な役割をしていることだ。KOHHの姿勢はロックだ。ロックすぎるほどロックだ。だからこそこのスタイルを変えずにラップを届けていってほしい。

だが彼の根底にあるものは登りつめたいという欲望があるようにも見える。そういった強い欲がある人こそ、人の心を打つようなものを届けることができるものだ。根底にあるものが変わらなければ彼のスタイルは変わらないだろう。

彼の夢はまさかの紅白歌合戦出場なんてことも口にしているらしい。ぜひ達成して紅白の舞台でぶちかましてほしいものだ。

YELLOW T△PE 3 / KOHH


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