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UISON SQUARE GARDNEN ボーカル斎藤の歌声について

2016年06月23日
UNISON SQUARE GARDEN

UNISON SQUARE GARDENはスリーピースバンドである。スリーピースバンドってのは誰が見ても分かる通り楽器1つ2つ少ない。つまり明らかに4人や5人組のロックバンドよりも音の厚みだったり音数が減ってしまうってことだ、音楽を作る上で、演奏する上で不利な状況に立たされることのほうが多いだろう。もしギターがもう一人いたら?もしキーボードがいたら?って思うことも多々あったはずだが、なぜ彼らはスリーピースバンドとして継続し続けるのか。

スリーピースバンドがスリーピースバンドであり続ける理由、簡単な話、3人で十分やっていけるからだ。それはメンバー1人1人の演奏力、技術の高さで補っているからである。4人いる必要があるか?いやない、UNISON SQUARE GARDENは3人しかいないのに、3人だけが鳴らしてるようには聴こえない。どんだけ音数が多いんだこの曲、って曲でも3人で鳴らしている。透明人間でもいるのか?ギターもう1人いるの?いやいない、ギターを弾いているのはただ一人。

そこにはユニゾンのボーカルである斎藤宏介の凄さがある。

生まれもったミックスボイス

UNISON SQUARE GARDENを初めて聴いたとき何を思うか?まず歌声だ。どんなバンドでも歌声から入る人ってのは一定数いるだろう。本人のビジュアル?音楽性?それよりもまずは歌声。ユニゾンの歌声は誰が聴いても「高い」。男性ボーカル多しと言えど彼はその中でもかなり音域の高い歌声を持っている。それがボーカルの斎藤宏介だ。

まずは聴こう。

歌いこなせる人がいるだろうか?カラオケで原曲キーで最後まで歌いこなせたら大したものだ。君の歌唱力は相当に凄いと自慢していいし誇りに思っていい。

この高い歌声をどんな曲でも出し続けているのがUNISON SQUARE GARDENのボーカル斎藤宏介。彼の高い歌声は地声にも聴こえるし、裏声にも聴こえるときがある。地声なのか裏声なのか、どっちを出しているのか判断できない箇所があるだろう。この特徴的な歌声は、他の歌手で上げるならスピッツの草野マサムネや小田和正もそうだ。彼らも男性ボーカルとは思えないほどの高い歌声を出すことができる。この人達の歌声は努力でどうにかできるものでもない、練習でどうにかできるものじゃない。生まれ持った高音域を出すことのできる歌声だ。

ミックスボイスという歌唱法がある。近年よく見るこの単語は、地声では出せない音域の高音を裏声を使って、でも裏声には聴こえないように高音を出すという歌唱法だ。地声ではないんだけど、裏声のようなか弱い歌声ではなく、地声に近い力強い歌声で高音を出すことができる。このミックスボイスを使って高音を出す男性ボーカルが近年増えている。

しかしUNISON SQUARE GARDENのボーカル斎藤は練習や努力で手に入れたミックスボイスじゃない。生まれもった才能ってやつだ。

この歌声があるからこそ、「シュガーソングとビターステップ」のような高音続きの楽曲を息継ぎをする暇もなく歌うことができる。そう、ほんとにこの曲を歌える斎藤さんがいるからこそ曲が成立している。息づきをする暇もなく流れていく歌詞、Aメロからすでに高音だし、サビでも高音続き、Cメロでも高音、最後のサビでは最後の最後までこれでもかっていうくらい高音続きだ。この曲は大ヒットしたし、たぶんカラオケでも歌いたい人はもの凄くいたんだろう。でも歌えない人だらけでカラオケで選曲したら失敗したって人は多いんじゃないか。

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歌いながら難易度の高いギター

UNISON SQUARE GARDENの楽曲はとてもスリーピースバンドには思えないほど音数が多い。どの曲もそうなんだけど展開が目まぐるしいし、その上音数が多いってこれどうやって演奏してるんだ?って思う。そこにもボーカルの斎藤さんのおかげがあるんだよ。ギターを弾いてるのは彼1人なんだから。

ユニゾンの曲から聴こえてくるギターは彼1人によるものだ。間奏で簡単なギターソロでも入れといてあげればいいじゃん、ギターリフだけでよくない?なんてことにはならないのがUNISON SQUARE GARDENだ。それは「シュガーソングとビターステップ」聴いただけでも分かる。

それをね、高音を出し続けながら弾く。これってもの凄いことなんだけどって。もっと評価されてもいいんじゃないかとUNISON SQUARE GARDENの知名度が上がってきた今、思う人もいるだろう。

これが天才ってやつ?

要望に応える天才

UNISON SQUARE GARDENの難易度の高い楽曲を歌いこなせて、ギターを弾きこなせるボーカルの斎藤宏介がいるからUNISON SQUARE GARDENは成り立っている。ちなみにこのバンドをなんとなく知ってる人は作詞作曲もボーカルがしているんだろうと思いがちだ。バンドってのは大体がボーカル作詞作曲だからだ。でもユニゾンの場合は実はベースの人が作詞作曲をしている。ほとんどの楽曲をベースの人が作曲し作詞している。

つまりボーカルの斎藤さんは無理難題をベースの人にやらされてるわけだ。なんてこった。

ボーカルが作詞作曲なら、自分で高いキーを設定してるんだから仕方ない、ギター難しくても仕方ない、と思いきや本人は歌わせられてる側だった。

こんな息継ぎもままならないような高音域続きの歌、そしてそれを歌いながら難易度の高すぎるギター。うーん、斎藤さんはドMかな?いや天才だ。

ベースの人はドSなんだろう。ドラムの人はパイプ役だ。なんてバランスの良いスリーピースなんだ。いやそれは冗談だとしても、どんなものでも、提示されたものであれば応え続けているボーカルがいるなんてバンドマンからしたら羨ましいことじゃないだろうか。

ここはこのアルペジオ弾いてほしいんだけど?え?弾けないとかないよね?ここ、これくらいのキーでいくけどOK?え?出ないってマジ?じゃあキー下げるしかないか。

なんてこと、バンドやってれば起きるのが当然じゃないか。でもUNISON SQUARE GARDENは違うぞ。「はい、できました曲!」「じゃあ歌うわ弾くわ」これだ。

いやそうじゃないとしても難易度の高い要望に応えているボーカル斎藤宏介の実力、わかっただろうか。

最近の日本のバンドってのは演奏も曲を作る技術も、昔のバンドより遥かに実力がある。80年代、90年代にいたバンドより遥かに演奏面や歌唱力などでいえば実力は上がっている。それは例えば今の子どもがとんでもない情報量に晒されて知識量やスキルが、昔の子どもよりも遥かに上なのと一緒である。そこにカリスマ性やスター性が伴っているかといえばそれは別の話になるが、日本のバンドは年々バージョンアップしている。そんな今のバンドシーンに置いて見ても、ユニゾンの斎藤さんは凄いってこと。

彼はたぶんまだ過小評価されているボーカリストだろう。しかし実力があるのは間違いないから、こうしてちゃんと伝わっている。ぜひ彼の歌やギターにも注目してUNISON SQUARE GARDENを聴いてみてはいかがだろうか。

Dr.Izzy (初回限定盤)(CD+2 LIVE CD) / UNISON SQUARE GARDEN


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