Mr.Childrenには大ヒット曲がたくさんある。「イノセントワールド」「Tomorrow never knows」や「終わりなき旅」「しるし」「HANABI」など。しかしミスチルはヒット曲の裏に隠れたマイナーな名曲がたくさんある。
ミスチルくらい活動が長いと全曲数は100曲を軽く超えているので、「隠れた名曲」なんて言われているものがかなり多い。天才・桜井和寿のソングライティング、天才・小林武史のアレンジにより生み出された数々の名曲たちを今回はご紹介しよう。
デビューアルバム「Everything」から最新アルバム「REFLECTION」まで、シングル曲以外の名曲はコレだ!
■デビューアルバム「Everything」収録曲
この頃のミスチルは本当にさわやかで、ミスチル4人の風貌もさわやかな青年感が溢れ出ている。
桜井の歌声もさわやかなイノセントボイス、若々しさと瑞々しさが出ていて聴いているほうもさわやかな風が心に吹き込んでくるようだ。
タイトル通り、当時のMr.Childrenを表したようなポップソング。「チャック・ベリーのように」なんて歌詞が印象的。
スタジアムツアー「未完」で20年ぶりくらいに披露されている。
■2ndアルバム「Kind of Love」収録曲
言わずもがな、近年でもライブで披露される初期の名曲である。
ゆずのプロデューサーでも知られる寺岡呼人との共作、今でも桜井と親交がある。
初期のミスチルは本当にポップでさわやかさが前面に出ている。
「抱きしめたい」もこのアルバム収録だが、それに匹敵するくらいの名バラード。
アルバムの締めを飾っているが、ミスチルのアルバムはこういったバラードで終わることが多い。
年上女性との恋を歌った楽曲。
■3rdアルバム「Versus」収録曲
アップテンポなポップナンバー。サビのキーが意外と高い。彼女をデートに誘いだす彼の気持ちを歌った楽曲。若々しいミスチルが聴ける。初期のアルバム3枚はこういったポップ系の楽曲が多いのでポップな曲が好きな人にはオススメなのが初期の3枚のアルバムだ。
憂鬱感、脱力感のあるロックナンバー。ドキュメンタリー映画「Split The Difference」で久しぶりに披露している姿が見れる。
ベストアルバム「1992-1995」にも収録されているポップソング。とにかく歌詞が若々しい。こんな歌詞は今となっては書けないだろうと思うくらい初々しい。
62円の値打ちしかないの僕のラブレターで始まる名曲!62円は当時の郵便料金。壁の破れたで韻を踏んでいるのもミスチルらしさ。
■4枚目のアルバム「Atomic Heart」収録曲
当時の桜井のセクシーさが全開の楽曲。この曲を聴くなら「regress or progress」のライブDVDがオススメ!ナルシストセクシー桜井が見れる!
学生時代のクラスメイトとの恋物語。昼下がりに合う楽曲。ランチのBGMにどうぞ。「Tour Q 2000-2001」のDVDでは大人な雰囲気のクラスメイトが聴ける。
ドラム鈴木英哉が歌うつもりだったが、桜井が気に入ったので自分で歌うことにした曲。若手サラリーマンの苦悩を歌っている。ドキュメンタリー映画「【es】 Mr.Children in FILM」ではスーツを着た桜井が会社で歌うミュージカル風なライブが見れる。
言わずと知れた失恋ソングの代表格。ミスチルには失恋ソングがかなり多いが、この曲が1番有名。シングルではないアルバム曲。「顔のわりに小さな胸」など歌詞が印象的。
■5枚目のアルバム「深海」収録曲
このアルバムから桜井の歌い方やサウンドが劇的に変化を遂げた。「深海」は邦楽史に残る超名盤である。シーラカンスという独特のタイトル、ギターロック、鬱屈した歌詞。この頃だからこそ書けた曲である。桜井が鬱期だった頃の名曲。
若い男女が出会い、恋に落ちて別れるまでをストーリー仕立てで歌っている。しゃがれた桜井の歌声がクール。「『愛は消えたりしない 愛に勝るもんはない』なんて流行歌の戦略か?」という歌詞にも注目。
アルバム「深海」には暗く淀んだ曲が多い中、この曲だけは幸せに満ちた曲である。韻を踏んだ歌詞が上手いこと。夕暮れ時に聴きたい1曲。
とにかくカッコいいの一言。この頃の桜井の歌声だからこそ聴ける曲。「regress or progress '96-'97」のライブDVDでの「虜」は必見。
深海はコンセプトアルバムであり、全編通して繋がりがある。楽曲「深海」は「シーラカンス」と繋がっている。深海に潜っていくような水の泡の音で終わるところが良い。
■6枚目のアルバム「BOLERO」収録曲
PVがとにかくカッコいいので1度は見るべし。今のミスチルからは想像つかないようなロックなミスチルが見れる。
今でもライブで歌われることがある名曲である。暗く鬱な展開から希望へ向かっていくような光に導かれていくような展開へ移り変わる歌詞とサウンドが特徴。歌詞、歌い方、すべてに置いて良い。この頃のロン毛でロックミュージシャン風な桜井の風貌がまた曲に合っている。「深海」「BOLERO」の頃のミスチルの鬱っぽさが非常に心地良い人は多いだろう。
失恋ソングである。失恋ソングだがポップな仕上がりになっており、あまり悲しみを感じさせないところが良い。ライブで披露することがほとんどない。
■7枚目のアルバム「DISCOVERY」収録曲
Radioheadを彷彿させるとよく言われている。この曲も深海やBOLEROの頃を引き継いで鬱な詩になっている。
この曲のギターソロは桜井が自画自賛している。アルバム「DISCOVERY」はミスチルが1番ロック期だった頃であり、カッコいいミスチルが見たい人はライブDVD「Tour '99 DISCOVERY」を見てみよう。
かなり激しいハードロックナンバー。日本語なのに日本語に聴こえない桜井の歌い方も秀逸。ライブで歌われることはほとんどない。ライブDVD「Tour '99 DISCOVERY」にも収録されていない。タイトルはホテルの部屋番号。
■8枚目のアルバム「1/42」収録曲
ライブ「DISCOVERY Tour」をライブCD化したこのアルバムは、42公演のうちの1公演という意味。このCDは現在廃盤となっている。特にこの「I'll be アルバムVer」は音源化されているI'll beの中でもベストテイク。演奏面、歌唱力、すべてがベスト。最後に観客が「桜井さんありがとう」と言うところで泣けてくる。
桜井の呼びかけにより会場全体が「ラララ」のコーラスをしている。今の桜井とは違った客への煽りが見どころ。次の曲への始まり方もサプライズ。
■9枚目のアルバム「Q」収録曲
ギターロック。ライブDVD「Tour Q 2000-2001」ではアレンジされた更にカッコいい「スロースターター」が見れるのでぜひ。
桜井が酔っ払った際に吹き込んだセリフが収録されている。この曲こそミスチル桜井のソングライティングの天才ぶりが出ている。
最近では有名になった隠れた名曲である。当時バイクを乗り回していた桜井が、思いついた歌詞が素晴らしい。「街頭が~」のくだりはミスチルの中でも特に上手くできた詩だ。
■10枚目のアルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」収録曲
ライブで披露されることがほぼない曲だが、ミスチルらしいポップナンバーで希望に満ちた歌詞。「IT'S A WONDERFUL WORLD」は「深海」「BOLERO」、「DISCOVERY」「Q」から打って変わってポップ路線に戻った最初のアルバムである。
大人な失恋ソング。歌詞が洗練されている印象。30代に突入した大人でセクシーな桜井和寿が聴ける。桜井自身もわざとセクシーさを出そうとレコーディングして歌った曲。
桜井が小脳梗塞になり、復帰直後のライブDVD「wonederful world on DEC 21」ではアルバムよりも激しい「LOVEはじめました」を見ることができる。ミスチルのアルバムにはこういった社会風刺を歌った曲が必ず1曲は収録されている。
関連記事
「ミスチル桜井が病んでいた鬱期とは?現奥さんとの不倫 アルバム「深海」の魅力」
「ミスチル未完ライブレポート 27曲熱唱 ドーム&スタジアムツアー」
「Mr.Children REFLECTION ライブレポ長野 新曲&MC満載の新たなミスチル」
「ドーム スタジアムツアーできる人は10組もいない!?ミスチル未完ライブ」
「【レビュー】ミスチルアルバム ファン感想 REFLECTION[Naked] 歌詞意味」
「ミスチルをカラオケで歌うと難しい曲!キー高い音域広いで歌えない」
「Q「どんな音楽聴いてるの?」A「え~とっ…」なんで恥ずかしいのか?」
「文学的な歌詞が受ける?会いたい西野カナよりサカナクションや中島みゆき」
「メンバーが仲良いバンドが売れる??仲間意識が強いセカオワやバンプら」
人気の記事