Ripy[リピー]|エンタメ、カルチャーを楽しむリスナーマガジン

Ripy[リピー]|音楽アーティスト アイドルを楽しむリスナーマガジン

【邦ロック】BUMPの藤原基央を崇拝している彼女と付き合っていたときの話

2018年03月13日
BUMPの藤くんを崇拝している彼女と付き合っていたときの話
スポンサーリンク

俺の彼女、邦ロック女子

この世には2種類の女がいる。邦楽ロックが好きか、邦楽ロックが好きじゃないかだ。

邦ロック好き女子を好きになった男は、一生2番手。なぜなら1番手は彼女達の精神世界の王座にすでに座っているから。ああ、無情。

当時、BUMP OF CHICKENの藤原基央を愛して止まない女がいた。BUMPの藤くんといえば邦ロック女子を生んでしまったハシリでもあり、彼を神のように崇拝している女は山のようにいたことだろう。そんな過去の自分を受け入れてあげて。藤くんに憧れてネコの絵ばかり描いてました。ノートに自作のポエム書いてました。藤くんと同じネックレス付けてました。

何万という邦ロック女子を虜にしてきた藤原基央という男。確かに神だが、彼もまたひとりの男に過ぎない。作られたイメージと才能に騙されるな、と言いたい。いや藤くんは悪くない。藤くんを崇拝していたような邦ロック女子…彼女らの頭の中が悪い、いやメランコリック、恋は盲目。

彼女はとにかく藤原の基央を愛していた。とにかく口を開けば「藤くん藤くん」今のようにまだBUMPが全国レベルのバンドになっていなかった、もはや死語になっているロキノンバンドだった時代。


自分勝手な恋愛

BUMPの藤くんを崇拝している彼女と付き合っていたときの話
彼女28歳。彼氏22歳。

今思えば、28の女が「藤くん」という単語を連呼していた痛さに気づかなかったのはなぜか。今すぐにでも結婚したくて堪らない、結婚の二文字が日夜頭の中を駆け巡っているアラサーの女の心までも離さないほど藤くん・・・藤原ノ基央氏ってのはそれほどの存在・・・!

左の耳から右の耳へ流れていく藤原基央という単語。一体何回「藤」というフレーズを聞いたことか。藤原基央ゲシュタルト崩壊。藤原基央が呪文に見えてくるほど。

そんな藤くん崇拝的彼女は藤くんが一番、彼氏は二番の人だった。

藤くん本人にとってはどこの誰かもわからない女、そんな女をこれだけ虜にしてる藤原基央ってやつは、教祖か何かなのか。そう思って調べてみればただの髪の長い根暗野郎じゃねえか。この髪でどうやってギター弾くんだよ。え、見えてなくても弾けるって?天才かよクソ。

確かに彼は天才だった。なんか歌詞とか超奥深いし、聞いてたら涙出てくるし、ロストマン最高。結局付き合えば彼女が聴いてる音楽も好きになるのが男。藤くん最高。藤原基央は"神"。もしかしたらただ洗脳されていったのかもしれない。

邦ロック好き女子ってのは大抵、読書も大好きな場合が多い。大体東野圭吾とか浅野いにお。
彼女の場合は村上春樹。村上春樹と藤原基央。はぁもうクセがスゴイ。
毎日同じこってり豚骨ラーメン食べ続けるくらい胃がとにかくもたれる。そんな感じ。

以下、彼女の台詞。
村上春樹のこのインタビューはとにかく神だから読んでみて。
村上春樹は処女作から読んだほうがいいよ。海辺のカフカから読んで。次がノルウェイの森。
ノルウェイの森どうだった?重点を整えてから感想を聞かせて。

藤くんはとにかく神なんだよ。藤くんは中卒なのに自分の才気のみであそこまで駆け上がった。
最近「飴玉の唄」ばっかり聴いてる。本当に胸に刺さる。「orbital period」が至高。
藤くんの歌詞についてどう思ってる?感想を聞かせて。

それにただ同調する自己肯定感の低い彼氏。
うんうんそうだね。そうだよね。うん神だよね。そうだよね。うんうん。

と言っても、彼女の言葉に洗脳されていく。若い男っていうのは年上の知的で経験豊富なお姉さんに憧れるのが世の常。次第に彼氏もそれに乗せられ、"ノルウェイの森"も"海辺のカフカ"も"風の歌を聴け"も、"THE LIVING DEAD"も"ユグドラシル"も"星のアルペジオ"も全部堪能した。
あぁ怖い、洗脳って怖い。でも意外とそんなことも楽しかったのかもしれない。BUMP OF CHICKENは間違いなく、神だと確信できる音楽を鳴らしていた。

 

SERGE THORAVALの指輪

SERGE THORAVALの指輪

そして最終的に、僕は彼女と一緒に、藤くんが愛用するブランドの指輪を買うことになるんだ。

知ってる人ぞ知っている。ファンしか知らないようなこと。
藤原基央という男は、何年も同じブランドのネックレスと指輪をしている。
えぇとなんだったかな。
調べると出てくる。

"セルジュトラヴァル"とかいうパリから生まれたブランド品

さすがは神、藤原基央。そんじょそこらの名のしれたニワカ製品は身に付けない。

その当時は、セルジュトラヴァルなんてマイナーなブランド品は日本全国見ても、数店舗しか売っていなかった。

表参道のなんだか、超洒落た、決して藤くん繋がりじゃなきゃ絶対に足を踏み入れないような路地裏の奥にある意識高い店、表参道なのに裏参道のような場所にある、それがセルジュトラヴァルだった。藤くんが付けてなかったら、よほどのオシャレ好きかマニアックなブランド品好きしか訪れない、そんな店。

そこで2人で藤原基央が身に付けているお揃いの指輪を彼女の誕生日に買ったんだ。

なんだろうこれ。一体なんだろう。段々と彼氏も分かってきた。

口を開けば「藤くん藤くん、藤くんの歌詞は神だ。藤くんの才能は凄すぎる」
そして終いには藤くんと同じ指輪を買う。

あぁ、わかった。これは彼女じゃなくて、俺、藤くんと付き合ってるんだ。

俺の彼女、「藤原基央」

皆さんお気をつけください。邦ロック女子にはお気をつけください。
邦ロック女子なんて時代が違えど、人種は昔も今も同じです。

邦ロック女子は、常に、最初から、一番目の、彼氏がいます。
現実の彼氏は常に2番手。

それ以降、藤原基央は僕の中で特別な存在となった。
藤くんとはもはや付き合っていたのかなぁ。

藤くんと付き合っていた男は他にも数知れないだろう。
責任取ってくれ藤くん。

スポンサーリンク

 

orbital period / BUMP OF CHICKEN

関連記事

人気の記事

こんな記事もあるよ