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バンド名:雨のパレード サカナクションが好きな人は好きになる

2017年01月05日

雨のパレード

ファッション、絵、音楽、カルチャーを総合する

最近は音楽単体で音楽作品を楽しむ人は少なくなってきている。そういう時代だからだ。Youtubeひとつ見てみてもそう、ミュージックビデオありきで音楽を楽しんでいる人がほとんどである。MVにどんな面白い展開があるのか、どんなカッコいいMVなのか、映像を楽しむとともに音も楽しんでいる。MVなしでこの曲はイイ曲だ!って多くの人に認識させるのが難しくなっている時代だ。果たしてCDを買って、音楽単体のみで音楽を楽しんでいる人はどれほどいるのか。本当にそのアーティストのファンで、音楽が好きでという限られた層だけしかCDを手にとることはない。

バンド名は雨のパレード。今の時代だからこそ出てきたバンドでもあり、彼らも音楽だけに拘ったバンドではない。こうしたバンドが生まれやすい時代になっている。あと、サカナクション好きな人におすすめ。

創造集団「雨のパレード」とは

雨のパレード

バンドといっても全てをロックバンドという括りにいれることは今やできない。彼らは音楽のみならず、ファッションなどの他のカルチャーも取り入れて音楽を鳴らそうと考えている自称・創造集団。

雨のパレード メンバー

ボーカル・福永 浩平(ふくなが こうへい)

鹿児島県出身の彼が雨のパレードの中心的人物。小6のときに流行っていたドラマ「プライド」の主題歌であったQUEEN。彼らのベストアルバムで衝撃を受ける。その後、北欧音楽やUKロックに目覚めたためそこからの影響が大きい。その他、玉置浩二などの邦楽もよく聴いており、雨のパレードの歌謡曲性はそこから来ている。

ギター・山崎 康介(やまざき こうすけ)

ベース・是永 亮祐(これなが りょうすけ)

ドラムス・大澤 実音穂(おおさわ みねほ)

ボーカルの福永とギターの山崎、ドラムスの大澤が同じ鹿児島出身であり鹿児島でバンドを組む。後から入ってきたベース是永はGLAYのドラムを叩いていたToshi Nagaiの紹介で加入した。

という4人が雨のパレードというバンドだが、これまでこの4人の他にもコスチュームデザイナーだったり、ジュエリーデザイナー、ペインターなどを呼び、バンド以外のアートを取り入れて自主企画を行ったりしている。元々ボーカルの福永が音楽以外のカルチャーにも手を出してみたかったためだ。

サカナクションを彷彿させる楽曲だろう。ボーカルの福永はサカナクションが幕張メッセで行ったライブを見て「こんな大きな会場でライブができるんだ」と衝撃を受けて、幕張メッセでのライブを目標にしているという。

 

ファッションと音楽の融合

サカナクションも現在、様々なカルチャーと音楽をコラボレーションさせようとしている。特に力を入れているのはファッションと音楽の融合。元々ファッションと音楽は密な繋がりがあった。ファッションと音楽はどちらもいわばアート作品。その2つが重なることは必然であり、おかしなことはない。しかし近年はその傾向が薄れていたため、サカナクションが自らイベントを開いてファッションと音楽の関わり合いを深めようとしている。

そして雨のパレードも彼らと同じく、音楽だけではなくそこにファッションや芸術性を織り交ぜて音楽を楽しんでほしいと考えているバンドである。バンドというよりはアート集団。

音楽が好きな人は総じてファッションにも興味があり、様々な芸術作品に興味があるものだ。映画や絵画、漫画、イラスト、写真、様々なアートと音楽はコラボレーションできるだろう。そこを分別して考える必要もない。だから雨のパレードがやろうとしていることは理にかなっているし、今の時代に生きる人には合っている。スマホひとつの中から様々なアートが瞬時にして飛び込んでくる今の時代には、音楽と他のカルチャーを合わせることが人々を楽しませる1番良いやり方なのかもしれない。

こうして様々なアートを組み合わせて音楽を楽しませようとしているアーティストは今のネット時代には続々と出てきているが、雨のパレードは特に積極的だ。

CDジャケットを本格的に制作するために、ペインターにデザインしてもらったり、自主企画したイベント「漂白する都市」では様々なデザイナーと一緒にアート作品を展示した。

1st自主盤「Petrichor」ジャケット

1st自主盤「Petrichor」ジャケット

バンドメンバー4人以外の人達をバンドの中に取り入れることを何の躊躇いもない。バンドが鳴らす音楽がより良いものになるために、カッコいいアート作品になるために他のカルチャーも取り入れようとする試みがこのバンドの魅力である。

サブカルチャーとメインカルチャーの境目

サカナクションが今いる立ち位置がそこだ。サブカルチャー寄りにも行けるし、メインカルチャーとしての役割も果たしている。だからこそ幕張メッセで何万人もの人を集めることができる。サカナクションのファンには本当に音楽が好きで、マニアックなアート作品を好んでいて、という人もいれば、紅白や映画の主題歌でサカナクションを知り、たまに聴いているような人もいるだろう。

自分がやりたい表現を、アートを作り出してそれを展示することはいくらでもできるが、そこに共感を得る人は万人ではない。サカナクションがやってのけたのはそれを万人にも伝えたということ。果たして雨のパレードはそこにたどり着くことができるのか?そしてなにかとサカナクションと比較されがちだが、雨のパレードは雨のパレードだ。サカナクションとは別のルートでバンドを進化させていくことができるのか?サカナクションとは違った別に何か、魅力的のある何かを見せてほしいところだ。

この先目の離せないバンドのひとつであることに変わりはない。雨のパレード、彼らの舞台はまだ始まったばかり。


 



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