Ripy[リピー]|音楽アーティストを楽しむリスナーマガジン

Ripy[リピー]|音楽アーティスト アイドルを楽しむリスナーマガジン

誰だって"ぼくのりりっくのぼうよみ"みたいな天才になりたい

2017年01月04日

ぼくのりりっくのぼうよみ

ぼくのりりっくのぼうよみが何かを変える

彼が表に出てきてから早1年、前作「hollow world」で神風の如く現れた天才はまたたく間に世に広がった。ぼくのりりっくぼうよみ、通称・ぼくりりくん。

才能が爆発すしぎている男、ソロで10代でデビューしたという点が宇多田ヒカルと似ている部分もあり、この先の邦楽を引っ張っていくような存在になり得る可能性を秘めている。いやそうなってほしい存在である。

最近のアーティストとか歌手ってアイドルとかなよなよしたバンドしかいないじゃん。昔の歌手ってやっぱりスゴイ、なんて言ってる人にこそ聴いてほしい。それがこの時代に現れた天才、ぼくのりりっくのぼうよみだ。

10代にしてこの才能、それを見つけて開花させたスタッフ達、彼が出てきたことによって何かが変わる。

新アルバム「Noah's Ark」の意味はノアの方舟

ぼくのりりっくのぼうよみ

今どき「聖書」をテーマにしてバカ真面目にアルバムを作るなんてどこぞの中二病を拗らせた輩だって思う人もいるかもしれないが、彼は本気だ。しかも純粋。まるで何か可笑しいことでもありますか?くらいのスタンスで聖書仕立てのアルバムを制作した。これが天才というやつ。

「ノアの方舟」をテーマに「救い」を歌う

「Noah's Ark」の意味は「ノアの方舟」。聖書をなぞったストーリー仕立てのコンセプトアルバムになっている。アルバム全体を通して伝えたいことは「救い」だという。

前作のアルバム「hollow world」では、10代ながらもこの世界、社会に絶望感を感じている自分自身の負の感情を歌う楽曲が多かった。どこか俯瞰的で世界を見ていて、どこか他人事のような自分事を今の10代ならではの視点で歌った楽曲達。今の10代のリアルで今生きている社会に対しての目線を感じられたのが前作「hollow world」。

今回のアルバム「Noah's Ark」は「ノアの方舟」をテーマに、この超情報社会で生きる人達へ問いかけて救いを提示する。

彼の何がすごいのか?それは全て10代でこれを制作しているというところである。20代30代でこれを作ったのなら彼はここまで"天才"と持ち上げられなかっただろう。しかし彼は10代のうちから自分の生きている世界に疑問を抱き、それを音楽として表現し、更にその音楽が素晴らしいものになっている。自分が生きていることに疑問を抱くことまでは当たり前だ。そこまでは誰もが思春期で通るところだが、彼の場合はそこを飛び越えて音楽として作品を残す表現者となった。

そんなぼくりりくんはこう言ってる。みんなが僕のように何かしらの表現ができるんだ。

アルバム「Noah's Ark」に収録される楽曲「after that」。前作よりもポップ性が寄り増して、音楽性も幅広くなっている。ジャズバンドをバックにして歌い奏でるその姿はこの前まで高校生だったティーンとは思えない。

今回のアルバムはジャズだけじゃなく、古今東西様々な音楽ジャンルを取り入れたという。もはや彼にジャンルなんてものは通用しない。だって聖書を作ったんだもの。ノアの方舟には様々な動物たちが乗っていくが、様々な音楽ジャンルを取り入れたことを表している。

この楽曲「after that」はアルバムの最後に流れる楽曲だが、リリース前にYoutubeに投稿してネタバレしてしまっているところがまたセンスがいい。ネタバレしようがアルバムがカッコいいものであるに間違いないという彼の自信が垣間見れる。

「after that」の最終部分にこんな歌詞がある。

世界は色鮮やかで可能性に満ちている
好きな方向に歩き出せるよ
もちろん立ち止まってもいい
This is "Noah's Ark"

10代にしてここまで言い切れるカッコよさ。一体どこでこんなに達観した精神を養ってきたのか気になってしまうぼくりりくん。大学生活を送っている彼はまだまだ発展途上。

まさか10代に背中を押されるとは思わなかった、なんて人が多くなりそうな救済の歌だ。前作では世界への絶望感を提示していた楽曲が多かったが、今回は最後に世界を肯定している。

よくも悪くもこの歌は今のぼくりりくんだからこそ歌える楽曲だ。感受性豊かな今だからこそ歌える楽曲であり、今を生きるすべての10代、20代の代弁者でもあるような歌詞になっている。この歌詞に共感出来る人は今の日本に住んでいる若者には数多くいるだろう。音楽を通してみんなが感じていることを代弁してくれている。言いたいことを表現する、それがぼくりりくんにとって音楽だっただけで他の手段でも良かったのかもしれない。彼は歌手やミュージシャンというよりは表現者として表すような存在じゃないだろうか。

みんなだってこう思わないか?僕はこう思ってるけどみんなはどう?みんなも同じように表現できるよ、ってぼくりりくんから言われているような気持ちにさせてくれる。

スポンサーリンク

ぼくのりりっくぼうよみはネットから生まれた

元々はニコニコ動画でラッパーとして活躍していた彼。そこから発掘されて今の状況に至るわけだが、ネットから生まれたアーティスト達に共通する点は、それまでの既存のアーティスト達のやり方に捕われないってことだ。今までのやり方やしきたり、それまで作られた考え方や価値観、それらに捕われずに表現者として活動していくスタンスがネットから生まれたアーティストには多い。

彼もまたそう、アルバムのラストを飾る楽曲をいきなりYoutubeに全編アップしたことがそれを示している。

クラウドファンディングでメディア制作

その証拠にもう一つ、今回のアルバムリリースとともに彼はクラウドファンディング「CAMPFIRE」にて自分自身でプロジェクトを立ち上げた。目標金額は500万円。すでに達成している。

この資金で自分なりのメディアを作りたいという。アルバムでも描かれている今の情報社会への問題提起をしている。

ぼくのりりっくのぼうよみ、自分でメディアを作る予算を集めたい

情報があまりにも膨大にあるためか、嘘も真実の情報も、どんな情報であれ鵜呑みにしてしまいがち。自分の経験や自分の意思とは無関係に、その情報に流されて簡単に受け入れて拡散してしまうことを危惧している。情報を得て自分の意思で何かをするんじゃなく、情報に流されていつの間にか情報によって自分という人間すらも変えられてしまっているんじゃないかということ。

現代に生きるすべての人の実態を問題提起している10代のぼくりりくんには脱帽。そしてそれを行動に移していることの凄さ。

それにぼくりりくんをこき使ってもいいなんてリターンまである。なんだかいろいろとリターンが凄いが、自信に満ち溢れていることは伝わってくる。

彼の表現者としての行動力、これはやろうと思えばみんなにだってできる。ぼくりりくんはきっとみんなにもそうなれる可能性がいくらでもあるんだってことを「after that」含めて今回のアルバムを通して言いたいのかもしれない。

もしも自分が生きていた今までの生活、世界が壊れてしまっても、何度だってどこからだってやり直すことができる時代だ。そこは洪水のような情報まみれの世界かもしれない。でもその情報を武器にしてみんなも言いたいことを、表現したいことを、何かしらの形に残すことができる。船を出してみればこんなにも世界は広かったんだ、誰にだって可能性が無限にある世界だ。

そんなことを「ノアの方舟」で表したのではないか。

10代であろうとぼくりりくんから教わることは多い。まぎれもなく天才。彼が今後何かを変え、様々な人に影響を及ぼしていくところを見ていきたい。

 

after that 歌詞

全部終わった朝
晴れやかな空に向かって挨拶

何もかも壊れきっと元には戻らない
irony抱え前を向こう 歩こう

After the Flood, we are gonna start in again now
ぼくらの あの世界は壊れてしまったけど
We've done lost, and we can find it again now
やり直せるなんて知らなかったんだ

まっ平らになった世界
簡単に全部消えた
自分を縛る数多の鎖
奥底に根付いた劣等と誤解
押されたリセットボタン
壊れた背景 all over.
もうすっかり乾いた大地
恐れや不安消えて全部 fly away

失敗しても関係ないし
誰の目も気にしない
濁った景色が澄み渡る
鮮やかな色が移り変わる
カラフルな朝迎える日を繰り返そう
歪なぼくらは歪なままで進んでいこう

After the Flood, we are gonna start in again now
ぼくらの あの世界は壊れてしまったけど
We've done lost, and we can find it again now
やり直せるなんて知らなかったんだ

After the Flood, we are gonna start in again now
ぼくらの あの世界は壊れてしまったけど
We've done lost, and we can find it again now
やり直せるなんて知らなかったんだ

誰かの期待に応える必要なんてないよ
やりたいことがないんだったら寝てればいいよ
簡単に生きて簡単に死のうよ
どうでもいいことに費やした日々
無駄にした分を取り返すなんて意味ないこと
誰かが敷いていたレールは崩れた
きっともう進むしかいない

After the Flood, we are gonna start in again now
ぼくらの あの世界は壊れてしまったけど
We've done lost, and we can find it again now
やり直せるなんて知らなかったんだ

どうしてぼくらは満たされない?
空っぽなままでいられやしない
悪いのは誰?周りの環境や嫌いな誰かのせい?
違う 縛るのは他人じゃない
いつだって悪いのは思考を放棄した自分自身
テクノロジーは良くも悪くも無くただ進化する
思った通りのことができる世界になっていくよ
そんな中でぼくらは何を思えばいい?
枯れた頭で 枯れた言葉でいい
自分の意志で 自分の感性で
何かを作って何かを壊せばいい
そして楽しんで悲しめばいい
それだけがきっと最後に残る

After the Flood, we are gonna start in again now
ぼくらの あの世界は壊れてしまったけど
We've done lost, and we can find it again now
やり直せるなんて知らなかったんだ

After the Flood, we are gonna start in again now
ぼくらの あの世界は壊れてしまったけど
We've done lost, and we can find it again now
やり直せるなんて知らなかったんだ

世界は色鮮やかで可能性に満ちている
好きな方向に歩き出せるよ
もちろん立ち止まってもいい
This is "Noah's Ark"

Noah's Ark (完全生産限定盤) / ぼくのりりっくのぼうよみ



関連記事
シーンを時代を変える逸材「ぼくのりりっくのぼうよみ」とは何者か?

こんな記事もあるよ!

ページの上に戻る