Ripy[リピー]|音楽アーティストを楽しむリスナーマガジン

Ripy[リピー]|音楽アーティスト アイドルを楽しむリスナーマガジン

[Alexandros]はバイトして月6万でメンバー4人で共同生活してたけど何か

2016年11月15日

[Alexandros]

[Alexandros]が自身初、オリコンアルバムチャートで1位を獲得した。アレキがついにここまで来た。やっとここまでたどり着いた。

このバンドは苦労が多いバンドだ。その風貌はいつもオシャレでスマートでカッコよく、何もかもを手にしているような出で立ちをしている。しかし裏に隠された努力と涙の数々はバンドメンバーしか知る由もないが客観的に見ても苦労が多いバンドだ。彼らはデビューした時期も遅い。バンド名もある問題で一度変わっている。バンドメンバーが抜けたこともある。それでも夢見るあの舞台へ、あの頂上を目指して、あの壁を超えるために自分達を信じて止まなかった。このバンドを見ることはひとつの大きな物語の中に飛び込むかのようだ。渇望と情熱に満ち満ちたロックバンドである。

アルバム「EXIST!」は前作「ALXD」から約1年という短いスパンでリリースされたアルバムだ。前作「ALXD」は今やアレキのアンセムとなった「ワタリドリ」が収録されている、彼らにとってはメジャー1stアルバムであり[Alexandros]としても1枚目のアルバムであった。「AXLD」でこのバンドがバンドとしてのサウンドを確立させ、バンドを少し世に知らしめたアルバムであるとすれば「EXIST!」は更なる高みへ挑み勝ち取るための絶対的自信を持って放つ最高傑作。今の[Alexandros]のすべてを詰め込んだと公言されているアルバムであり、このバンドの今の現状を知るに相応しいアルバムになっている。

スポンサーリンク

貪欲さが消えないバンド

「EXIST!」は「存在」「生きている」という意味を持つ。俺たちはここに在ると証明するための作品である。このアルバムからもそう、彼らから感じることはその貪欲さだ。全くと言っていいほど現状に満足していない、まだまだ俺たちは上を目指せる。もっともっと上に行けるという渇ききった砂漠のような貪欲さ。

「ワタリドリ」という楽曲で世間へこのバンドを浸透させた。夏フェスでは1番巨大なステージでトリを務めることも今では当たり前だ。日本武道館や幕張メッセといった数万人を相手に単独ライブだってできる。アイドルと混ざってテレビの音楽番組に出演することも増えてきた。それでもまだ現状に全く満足していない彼らの貪欲さは一体どこから来ているのか。

バンドとしてこれだけの成功を収めるということは他の数多あるバンドからしたら夢物語である。俺たちはここまで来れた、夢を叶えられたと満足してもいいくらいだ。彼らはバンドとしてはすでに今作で6枚目のアルバムとなる。売れた時期が遅かったため、6枚目のアルバムだ。売れた後、例えばこの辺で優しい歌を歌いだすとか平和と平穏な日常を歌いだすとかそんな路線へ行ってしまうアーティストもいるだろう。でもアレキの場合は全くそれがない。まだ渇いている、まるでアマチュアバンドがデビューを目指すときと同じくらいの渇望感がまだ彼らから感じられる。

アルバム「EXIST!」にもそんな曲がある。例えば「Kaiju」「Claw」とか「クソッタレな貴様らへ」とか「Buzz Off!」の歌詞を見ればいい。

「クソッタレな貴様らへ」

作詞作曲:川上洋平

I don't know wha, wha, what it's all about
But it feels alright to be here

Coz when we were me me me making "For Freedom"
We used to be poor

We shared a house as pa pa part-timer
Went to work after gigs

We slept inside a va va van
We only got 60,000yen per month

But that was time of my life
It was so fun to survive
Coz nothing is better than being
on the stage and shout out loud

We used to play on the streets
We couldn't offer sweets
But nothing is better than being
on the stage and shout out loud

We had a lot of fight
We couldn't sleep at the night
But nothing is better than being
on the stage and shout out loud

We wrote our names on the foods
So that no one would be rude
But nothing is better than being
on the stage and shout out loud

Put your hands up for the drum
Put your hands up for the bass
Put your hands up for the guitar
Put your hands up for me

But we're not even close to IT

I don't care wha, wha, what may come
これから何があろうと

We can make pop songs
ワワワタリドリ

But we also love to go rock
We love to make a rock'n'roll and heavy metal,
jazz and fusion
psychedelic,rap music,techno,ambient

We're gonnna go now
And we're not not not not gonna wait for you
クソッタレな奴は

This is a time of my life
Yeah it's so fun to survive
Coz nothing is better than being
on the stage and shout out loud

I know we're not even close
But I'm gonna break them a nose
and nothing is better than being
on the stage and shout aout loud

I'm gonna write many songs
Even the grammar is wrong
and nothing is better than being
on the stage and shout out loud

ここはどこですか?
私は誰ですか?
And nothing is better sing in "city"

Part2!
We're still so young and
Stupid and fragile
Love to do a dirty thing

メッセージなんて要らない
頭の中のゴミ投げつけたいだけ

音楽理論なんていらない
目の前の楽器ぶっ放したいだけ

じいちゃんになっても歌おう
オツム履いてもForever Young

さぁどんなNightmare is waiting?
明日見放されても
路上ライブからまた
這い上がってきてかましてやろう

Oh boys!
Clap your hands at the party
MOSH!
Love the way you behave
I want you all to make some noise

Oh girls!
Clap your hands at the party
DIVE!
Into his bedroom
I love the way you moan like this

Oh boys!
Clap your hands at the party
MOSH!
Love the way you behave
I want you all to make some noise

Oh girls!
Clap your hands at the party
DIVE!
Into his bedroom
I love the way you moan like this

Everybody wanna be crazy
Raise your hand if you agree

Everybody wanna do the nasty
Raise your hand if you agree

<和訳>
訳:戸田よぺこ

「人生」がなんなのかは正直よくわからない
けどとりあえず悪い気分はしていない
だって"For Freedom"とか作ってる頃はクソ貧乏だったからな

メンバーで4人暮らし
ライブの後はバイトの生活

バンで車中泊して月60,000円で暮らしていたからな

でもそんな時だって人生最高だった
毎日生き抜くのが楽しくてしかたなかった
だってステージでがなり倒す以上に最高なものはないからさ

路上ライブをやって
スナック菓子買うのもケチってた
でもステージでがなり倒す以上に最高なものはないからさ

喧嘩もしょっちゅうしていた
睡眠時間も少なかった
でもステージでがなり倒す以上に最高なものはないから

自分の名前を食材に直で書いた
そうしないと他のメンバーが盗るからな
でもステージでがなり倒す以上に最高なものはないから

ドラムに拍手喝采を
ベースに拍手喝采を
ギターに拍手喝采を
俺に拍手喝采を

でもまだ目的には近づいてもないけどな

これから自分の人生何があろうとも関係ないぜ

俺たちはポップソングを作ることもできる
ワタリドリみたいな
ロックを愛してるんだけど

俺たちはロックンロール、ヘビーメタル
ジャズ、フュージョン、
サイケ、ラップ、テクノ、アンビエントもやりたいんだ

そろそろ先を急ぐぜ
遅れる奴を待つつもりはない
クソッタレな奴は

今まさに人生を謳歌している
生き抜くのは刺激的だ
ステージでがなり倒す以上に最高なものはない

目的地にはまだまだ程遠い
でも必ず奴等の鼻の骨を折ってやる
ステージでがなり倒す以上に最高なものはない

たくさん曲を書いてやる
文法的に間違っていても知るか
ステージでがなり倒す以上に最高なものはない

ここはどこですか?
私は誰ですか?
って感じで"city"を歌うより気持ちいいことはない

第二章!
俺たちはまだ若く
愚かで脆くて
○○な事が大好きだ

メッセージなんて要らない
頭の中のゴミ投げつけたいだけ

音楽理論なんていらない
目の前の楽器ぶっ放したいだけ

じいちゃんになっても歌おう
オツム履いても"Forever Young"

さぁ、どんな悪夢が待ち受けているんだろう?
明日見放されても
路上ライブからまた
這い上がってきてかましてやろう

ボーイズ!
手を叩け、モッシュしろ
そのヤンチャな態度が愛おしい
全員騒いでおくれ

ガールズ!
手を叩け、ダイブしろよ
彼のベッドルームにさ
君の喘ぎ声がたまらないんだ

皆おかしくなりたいんだろ
同意するなら手を挙げてくれ

皆○○な事がしたいんだろ
同意するなら手を挙げてくれ

ロックバンドはこうでなくちゃ

今時のバンドはナヨナヨしてる恋愛ソングばかり歌っていると思われがちだ。でもこんなロックバンドもいるんだってことを[Alexandros]が存在証明してくれる。ただのカッコつけバンドじゃないってことがわかるだろう。

最近は安定志向の人が多い時代だ。現状維持し続ければいい、安定した生活を送れればいい。なんて時代に全く比例しない時代錯誤なバンドだが、そこが最高じゃないか。こんな熱いロックバンドがオリコン1位を獲得できた。アイドルにチャートを席巻させていた時代はもう終わりだ。

このアルバムを聴けばこのバンドは売れたからって誰にも媚びてないし、誰とも群れてないし、まだ現状に満足していないことがひしひしと伝わってくる。現状維持は後退だとよく言われる、バンドは生き物だとよく言われる。常に変わっていくものがバンドだ。このバンドは自分たちが行く道の途中途中で満足するため、何かをひとつ達成するためにバンドを続けているのかもしれない。だがそこで終わらない、また新しい何かに向かっていく。

[Alexandros]という物語があるとすれば今はまさに物語が一番の山場を迎えている最中だ。1番面白い部分を見れているところだ。だがまだエンディングには程遠い。「アルマゲドン」で言ったら宇宙に向かっている最中か、まさに惑星にたどり着く一歩手前あたりか。ここからこの物語は更なる展開を見せてくれるだろう。ここで一歩引くのか、落ちていくのか、それとも変わらず維持し続けるのか。いやこのバンドが目指していることはただひとつ。更に上に行くことのみだ。ついてこれる奴だけついてこいと自分で歌っている。ついてこれないファンは昔が良かったと言えばいい。これこそ昔からあるロックバンドのあるべき姿だし、それを今の時代に体現しているのが[Alexandros]だ。

今の彼らは情熱的で美しい。だけど今持っているそれがこの先失われるときがくるかもしれない、歌うことも変わっていくだろう。だけどそれがロックバンドというものである。こんなに脆くて儚いものはない。いつ解散するかもわからない、いつ活動できなくなるかもわからない、いつまであの曲を歌うことができるかわからない、あのステージにいつまで立てるかもわからない、ファンが持っている熱がいつ冷めるかもわからない。

[Alexandros]はライブバンドでもある。ライブでこそ彼らの魅力は最大限に発揮される。今バンドが持っている熱量と今のファンの熱量が一体となっているライブはまさに今だけしか体感できないものだ。10年後に同じライブは体感できない。今脂が乗りまくっているアレキとそれに呼応するようなファンと作り上げるライブは今しかできない。2年後でも3年後でも変わってしまうだろう。二度と同じライブはできない。二度と同じ演奏はできない、二度と同じファンが集まることはない。「あのときのライブ行きたかったー!」と未来に言われるライブが今の[Alexandros]のライブにあるかもしれない。

脆くて儚いものは美しい。綺麗な花はすぐ散ってしまう。だからこそこういうロックバンドにみんな惹かれるんだ。今、[Alexandros]の生き様を見ていくことが「ロックバンド」というものを追うことじゃないだろうか。

EXIST!(初回限定盤A)(DVD付) / [ALexandros]


関連記事
[Alexandros] 全編英歌詞「Feel like」がオシャレ女子に人気とか
[Alexandros]が凄いのは[世界一のバンド]になるって結成した時から言ってること

 

人気の記事

今週のMステを先取り

今回の出演者

HKT48
AAA
V6
星野 源
山崎育三郎

もっと見る

前回の出演者

家入レオ
高橋 優
乃木坂46
PKCZ®
Hey! Sy! JUMP
三浦大知

もっと見る

こんな記事もあるよ