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なぜ椎名林檎が東京五輪に?Perfume 中田ヤスタカ MIKIKO 真鍋大度も?

2016年08月26日

東京オリンピック リオ

リオオリンピックの閉会式で行われた、次のオリンピック、すなわち東京オリンピックへの架け橋となるセレモニー(引き継ぎ式)「フラッグハンドオーバーセレモニー」が話題となった。

話題になったのは、この引き継ぎ式で参加したアーティスト達が今もなおメジャーな舞台で活躍中、若者にも知名度を誇るトップアーティスト達が参加していたからだ。

まず椎名林檎が参加していたことに誰もが驚いたはずだろう。なぜ椎名林檎が!?彼女は引き継ぎ式での音響監督を務めた。そしてPerfumeやBABYMETALの振付師として有名なMIKIKOがダンサー達の振り付けや総合演出を考案。更にこれまたPerfumeでお馴染みの中田ヤスタカによる楽曲や、Perfumeのライブ演出でお馴染みの真鍋大度率いるライゾマティクスのAR技術も駆使された。

その他日本のトップクリエイター達が集結し、東京五輪への架け橋を大成功させた。世界中の人へ、東京オリンピックへの期待値を高めるには十分すぎるほどのパフォーマンス、演出...

サブカルチャーであったはずのものがメインカルチャーの舞台、しかも世界中が見ている場所で大衆を魅了したこと、このことにより今後何かが変わるだろう。東京オリンピックでも椎名林檎含め、彼らが手掛けるのだろうか?

椎名林檎がなぜ参加したのか?

椎名林檎といえば今や日本のトップに君臨する音楽アーティストである。NHK紅白歌合戦にも出場していたり、CMにも幾度が出演していたりする。サブカルチャーな範囲だけでの人気はもうかつてのものだ。彼女に憧れてプロのアーティストになった人達も今では数知れない。

そんな椎名林檎がオリンピックの演出に参加したことは何ら不思議ではないだろう。近年ではサッカーワールドカップのNHKテーマソングを書いたこともある。その時は歌詞があまりにも右翼的だと批判されたこともあった。5年半ぶりにリリースしたソロアルバムのタイトルは「日出処」だ。思えばこのときから椎名林檎は日本という国へ何かしらの強い想いが芽生えていたのかもしれない。

そういえば椎名林檎はかつてこんなことを語っていたことがある。

2020年の東京オリンピックが決まったとき、浮かれ気分もありながら、皆さん「だいじょぶなのか東京」と、不安を覚えたでしょう? 開会式の演出の内容がおっかなくて仕方ないでしょう?

こんなふうになったら困るなという、私たち国民全員共通のイメージってあるでしょ? 「あちゃー」ってなったらヤだなって。

せっかく他国から多くの人が日本に来てくださるわけですから。だって、昔から脈々と続く素晴らしいスポーツの祭典が東京で開催されるんですよ。もし自分の近いところに関係者がいるのであれば、言いたいことはありますよ。子供を持つ親として、私なんかにも動けることがあればしたいと思ってます。J-POPと呼ばれるものを作っていい立場にあるその視点から、絶対に回避せねばならない方向性はどういうものか、毎日考えてます。

これはナタリーのインタビューで語ったものだ。かねてから東京オリンピックへの関心があった椎名林檎がオリンピックに参加したのは必然であった。彼女が自ら望んでいたことだったのだろう。これだけ固い意志があるのであれば、東京オリンピックにも何らかの形で関わることは必須だ。

椎名林檎の楽曲はジャズ要素やロック要素や様々な方面からの影響が垣間見れるが、1番色濃く出ているのは日本の歌謡曲からの影響だろう。ザ・ピーナッツなど日本の60,70年代歌謡からの影響が強い。歌詞にしてみてもそうだ、選びぬかれて組み込まれた日本語の数々。衣装や演出にしてみても、着物を纏ってみたり、日本国旗を降ってみたり、椎名林檎は始めから日本という国を強く表面化させていたアーティストである。そんな椎名林檎が東京オリンピックへ関わるのは何ら不思議ではなかったのだ。

Perfumeを手掛けるチーム 中田ヤスタカ & MIKIKO & 真鍋大度

彼らも引き継ぎ式に参加したチームである。東京オリンピックの開会式の演出などに参加することも予想されている。

中田ヤスタカはご存知の通り、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどの楽曲を手がけている音楽プロデューサー。

MIKIKOはPerfumeやBABYMETALのダンス振り付け師として知名度を上げた。真鍋大度はライゾマティクスというクリエイターチームの一員だ。彼もまたPerfumeのライブ演出などを手がけている。

PerfumeやBABYMETALといえば今やワールドツアーを毎年のように行っている日本を代表するアーティストである。だからこそそれを手がけているチームが世界的イベントの演出を手掛けることも当然と言えるだろう。

真鍋大度が作り出したPerfumeのライブだ。

世界中の企業、トップアーティスト達が集まる祭典である「SXSW」で披露されたものである。この他、パリで行われた様々な企業が集い、それぞれの広告をプレゼンしあう「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」においてもPerfumeと真鍋大度は絶賛された。

当時の最新技術であるプロジェクションマッピングを駆使したものである。

こうした実績があるからこそ、世界的イベントであるオリンピックで日本を代表して演出するのも納得がいくだろう。リオ五輪の引き継ぎ式ではAR技術を使い、会場のフィールド内に映像を投影し世界中を沸かせた。

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東京オリンピックもこうしたアーティスト達を

こうしたチームがオリンピックの演出を手がけたことを単純に誇りに思う。東京オリンピックはエンブレム問題や国立競技場の問題など、不安要素が国民全体を駆け巡っていたが、今回の彼らのパフォーマンスによってその不安が拭い去られたようにも見える。もしかしたら東京オリンピックはもの凄いものになるんじゃないか?日本もまだまだやれるんじゃないか?という一筋の希望が見えたような気もする。

それがこうした若者にも知名度、人気があり、その畑に関わっている人達も認めるような音楽アーティスト達、そしてトップクリエイター達がやってくれたことが本当に誇らしい。政治も関わってくるイベントでこうした人達が起用されることは珍しいことだ。利権や金が関わってくる中で、ちゃんとした人達が選びぬかれて本気で作ってくれたこと、それこそが今回の功績だろう。このままの状態でぜひ東京オリンピックも成功を収めてほしいと願う。世界中へ日本のアーティスト、クリエイティブな部分を魅せる絶好の場である。そこで今回の彼らのような本当に本気でものを作り続けている人達が関わっていけることは2020年以降のカルチャー全体の流れをも変えていくだろう。

使用された楽曲

「君が代」作詞:古歌/作曲:林広守/編曲:三宅純
「ANTHEM OUTRO」作曲・編曲:三宅純
「ちちんぷいぷい(Manipulate the time)」作曲:椎名林檎/編曲:村田陽一
「NEO JAPANESQUE」作曲:H ZETT M/編曲:H ZETTRIO
「GET HAPPY!」作曲:H ZETT M/編曲:H ZETTRIO
「1620」作曲・編曲:中田ヤスタカ(CAPSULE)
「望遠鏡の外の景色(Paisaje)」作曲:椎名林檎/編曲:村田陽一

アドバイザリーチーム

宮田亮平(文化庁長官/東京2020エンブレム委員会委員長)
竹内誠(東京都江戸東京博物館名誉館長)
小谷実可子(国際オリンピアンズ協会理事)

クリエーティブチーム

クリエーティブ スーパーバイザー:佐々木宏
クリエーティブ スーパーバイザー/音楽監督:椎名林檎
総合演出/演舞振付:MIKIKO
クリエーティブ ディレクター:菅野薫

制作チーム

チーフ映像ディレクター:児玉裕一
チーフテクニカルディレクター/メディアアーティスト:真鍋大度
チーフアートディレクター:浜辺明弘
チーフコピーライター:太田恵美
チーフクリエーティブ制作プロデューサー:藍耕平
クリエーティブ制作プロデューサー/演出補佐:安江沙希子
クリエーティブ制作プロデューサー/映像プロデューサー:稲垣護
チーフテクニカルディレクター/ハードウェアエンジニア:石橋素

映像プロデューサー:佐藤正人
映像/テクニカルプロデューサー:加島貴彦
音楽プロデューサー:佐藤俊行
美術デザイナー:堀尾幸男
舞台制作:大友秀之
衣装:三田真一、落合宏理、飯嶋久美子
衣装制作:櫻井利彦
メーキャップ・ヘアデザイン:小西神士
花火演出:池端信宏
ステージマネージャー:後藤光男
フロアディレクター:大畑圭三
システムディレクター:山口泰弘
照明デザイナー:岡山貞次

プロデュースチーム

エグゼクティブ・プロデューサー:加藤忍、島本寛、井出泰斗
プロデューサー:中村幸輝、青木峻
アソシエート・プロデューサー:ジアンマリア セラ、ラウラ カッペッリ


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