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桑田佳祐の「ヨシ子さん」歌詞の意味は?おじさんの代弁者

2016年07月28日

桑田佳祐の「ヨシ子さん」

桑田佳祐の楽曲「ヨシ子さん」が話題になっている。「ヨシ子さん」なんてタイトルからしてインパクトがあるが、蓋を開けてみれば歌詞も曲も全てが桑田ワールド全開であり、桑田節が効いている。久しぶりのソロ曲ということ、そして挑戦的な歌詞やサウンドであることから様々な意見が飛び交っている。「なにコレ気持ち悪い」「下品すぎる」なんて意見もあれば、「中毒性ありすぎ!」「さすがだわ」「これは良い曲」なんて意見もある。

サザンオールスターズのフロントマンとして、そして桑田佳祐というアーティストとして40年の活動歴を持つ男が一体何を誰に向けて発信しているのか?「ヨシ子さん」ってナニ!?

若者へのアンチテーゼ?

おじさんおばさんにしか分からないような歌詞になっている「ヨシ子さん」。誰にも響くような歌詞にはなっていない。思えば桑田佳祐は過去にいくらでもこういったメッセージ性や反社会的やエロティックさや奇抜な歌詞を描いてきた。近年ではサザンの楽曲「ピースとハイライト」が反日的で政治色が濃くて、日本の教育問題をぶった斬った歌詞だと批判も起きた。

しかしこうしたメッセージを歌にして届けることこそアーティストの役目ではないのだろうか。桑田佳祐という人物がやるから大衆にもそのメッセージが届く。彼のやっていることはアーティストとしての大義名分を果たしている。

今回の「ヨシ子さん」は果たしてどうだろうか?

ヨシ子さん

作詞作曲:桑田佳祐

R&Bって何だよ、兄ちゃん(Deer Friend)?
HIPHOPっての教(おせ)えてよ もう一度(Refrain)
オッサンそういうの疎いのよ 妙に
サタデー・ナイトはディスコでフィーバー

チキドン(チキドン)
チキドン(チキドン)
チキドン

EDMたぁ何だよ、親友(Deer Friend)?
”いざ”言う時に勃たないヤツかい?
”サブスクリプション”まるで分かんねぇ
”ナガオカ針”しか記憶にねぇよ

チキドン(チキドン)
チキドン(チキドン)
チキドン

可愛い姐ちゃんに惚れちゃったんだよ
ヨシ子さん 好きさ
「くよくよするな」ってディランが歌ってた
Everybody say, Ah...Ah...Ah...Ah

真夏の太陽 スゲェ High!!
情熱の恋に燃えて 礼(らい)!!
青春はお洒落でスゲェ High!!
ニッポンの男達(メンズ)よ Are you happy?

R&Bって何だよ、兄ちゃん(Deer Friend)?
HIPHOPっての教(おせ)えてよ もう一度(Refrain)
オッサンそういうの疎いのよ 妙に
なんやかんや言うても演歌は良いな

チキドン(チキドン)
チキドン(チキドン)
チキドン
エロ本(エロ本)

イイ歳こいて捨てられたんだよ
ヨシ子さん ノー・リターン
「ブラックスター」でボウイさんが別れを告げた
Everybody say, Ah...Ah...Ah...Ah

真夏の太陽 スゲェ High!!
最近はエロが足んねぇ Why?
笑ってもっとベイビー High!!
ニッポンの男達(メンズ)よ ヤッちゃえ ほい

フンガ フンガ フンガ (Hey)
フンガ フンガ フンガ
フンガ フンガ 上鴨そば (Hey)
フンガ フンガ 上鴨そば

(Nan Nan Nan Nan...)

真夏の太陽 スゲェ High!!
情熱の恋に燃えて 礼(らい)!!
青春はお洒落でスゲェ High!!
ニッポンの男達(メンズ)よ Are you happy?

ナガオカ針?上鴨そば?って何?

EDMって何だよって歌っているが、若者からしたらナガオカ針って何だよって思うだろう。桑田佳祐から発信されたこのメッセージは今の若者文化に対するおじさんからのアンチテーゼか、それともおじさんには理解できない若者文化への淋しさから来る言い分か、世代間を表している歌詞には間違いない。

ちなみナガオカ針っていうのはレコード針のことで、レコード針を販売していたメーカー「株式会社ナガオカ」のことである。レコード針の中では高級ブランドとして世界に誇った日本の会社だ。昭和生まれのレコード好きにとってレコード針といえば長岡。

上鴨そば?これは桑田佳祐行きつけのそば屋さんの推しメニュー。20年通っているが一度も食べたことはないらしい…?その店だけの造語である。

意味を込めつつ、歌詞なんて飾りだと放った桑田佳祐らしく意味のない部分もある。桑田節全開の「ヨシ子さん」。

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日本の若者へのささやかな応援歌

世界的一大ブームを巻き起こした音楽ジャンル「EDM」をディスり、Apple MusicやGoogle Play Musicなどのサブスクリプションサービスをディスり、おっさんには分かんねえと歌う。デビット・ボウイがアルバム「ブラックスター」を遺作にしてこの世を去ったことを尊び、おじさんになっても可愛い子を好きになるよと桑田自身が敬愛するボブ・ディランの名を出して歌う。

そんなロック好き音楽好きで、今の若者文化にはちょっとついていけないおじさんおばさん達の代弁者となっている。

こんなおじさんになっても「ヨシ子さん」って女を好きになっちゃうんだけど、「イマドキ」の日本の「メンズ」って奴らは幸せか?もっとヤッちゃえよと、無欲・無気力・無関心、恋愛離れを嘆かれている日本の若者へ問う。最近はエロが足らない、規制ばかりか?もっと情熱的に恋をしよう、エロくなろうとおじさんに言われている気分である。そんなおじさんからのささやかな応援歌にも聴こえてくる。

それを国籍を超えた様々な人種を入り混ぜてパフォーマンスをすることで、濃度の濃いメッセージ性が中和されている。

すげえのは真夏の太陽じゃなくて、桑田佳祐という男でありアーティストだ。まだまだ桑田佳祐は大人しくしていられないようだ。この「ヨシ子さん」に散りばめられた様々な意味合い、受け取ることはできるだろうか。


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