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ロックって?今の10代にミッシェルガンエレファントを聴かせたい

2016年06月26日

ロックって何だ。ロックってもう死んだの?それとも生きてるの?ロックなんて言葉は死語だろうか?ロックバンドとは一体なんだ?今の時代、アイドルのほうがよほどロックだとも言われているが、ロックバンドとは一体なんだ?

「ロックって何?」こんなに答えにくい問いもない。この質問を突然誰かにされたとき、あなたはなんて答えるだろうか?そこに答えなんてないのかもしれないし、その人の中に答えがあり、その人次第で定義は変わるのかもしれない。もしくはもうロックなんて言葉自体考えることが古い価値観なのかもしれない。でもロックバンドはまだまだこの世に存在し続けているし、日本ではどの国よりもロックバンド最盛期である。猫も杓子ももロックバンドを見に夏フェスとやらに行ってるのがその証拠だ。あれはバンドを見るために行くのか、それともはしゃぐためにいくのか。夏フェス最盛期でありバンド最盛期を迎えた今、ロックバンドというものを考えるのも悪くないだろう。

カッコいいロックバンドとは何?

ギターがガンガン聴こえてくればそれがロックバンドと言えるのだろうか?それともアーティストの生き方や振る舞い、人間性、言動そのものがロックならロックバンドと言えるのだろうか。どちらも揃っていれば1番いいがそんな人もバンドも中々いない。どちらかといえばどんな人にもロックバンドと伝わりやすいのは前者のほうだろう。とりえあえずはエレキギターをガンガン効かせて泣かせていればロックバンドだ。でも今、そんな時代はとうに終わっているのかもしれない。例えばの話、SEKAI NO OWARIのFukaseが少し前に「今時、まだギター使ってんの?」なんて言動で話題を掻っさらったことがある。

逆に表に開いていくことがカッコいい。

この流れはセカオワが作った流れだ。バンドだからといってメンバーの楽器音だけで満足していいのか、別にそこにそれ以外の音が入っても構わないし、シンセサイザーを使いまくっていいし、歌声を加工してもいいし、むしろギターなんて持っていなくたっていい。ハンドマイクで歌っていいし、MVで踊ったっていいし、派手な演出を加えてもいいし、メンバーに衣装を着せても構わない。テレビにだって出てもいいし、むしろ出たほうが自分たちのやっていることが伝わる。音楽番組はもちろんのこと、バラエティ番組にだって自分たちを伝えるためになら出る。紅白はもちろんオファーが来たら出るし、SNSで自分の伝えたいことを発言する。

それが逆に「カッコいい」、自分たちを表現すること、それを伝えるためなら何を使っても構わない姿勢がカッコいい。それを見事に浸透させたのがSEKAI NO OWARIだとは思わないか。

でもそれはサザンとかミスチルだってやってたことじゃない?と思うかもしれないが、もっと顕著に正直に表していたのがセカオワだった。セカオワ以降、そんなことを当たり前に行うバンドが増えた、そして今後も増えていく。そもそもミスチル、サザンの時代はまだいわゆる「ロキノンバンド」なんて言葉も浸透していなかった。セカオワも初期の頃はそこに含まれるバンドであったはずだ。一部のロッキングオンジャパンを読んでる層に好かれるようなバンドのひとつだった。大衆バンドなんてダサいし聴きたくない、みんなと一緒でいたくないというカウンターカルチャーが好きな層だ。今ではサブカル好きとかそういう風に言うのだろう。そういう層にセカオワも初期の頃は好かれていた。でもそこから抜け出して国民的バンドになった初めてのバンドがSEKAI NO OWARIだった。

SEKAI NO OWARIの前にもBUMP OF CHICKENだったりRADWIMPSだったり、そういう人気バンドもいたが彼らはセカオワ並みにバンド好き以外の一般層取り込んでいたかと言えばそうでもない。

そもそもロックとは大衆音楽、大衆文化へのカウンターとして表現されていたものであったのではないのか。その定義すらなくなってしまっている今、何をもってロックと言うべきなのかもわからない。ただセカオワは確固たる意志をもって行動していたので、音楽性よりも行動においてロックを体現していたと捉えることはできる。ただセカオワが行ったそれは明らかに昔のカッコいいロックバンド像を少し変えた。

「テレビには"あえて出ない"」それがカッコよかったと思えたんじゃなかった?でもセカオワは当たり前のようにテレビに出たし、セカオワ以降は当たり前のようにテレビに出ることが逆にカッコいいんじゃない?みたいな風潮がある。

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逆にカッコいい、それほんとにいいの?

もちろんそれが逆にカッコいいなんて思っていない人も沢山いるだろう。それが嫌でSEKAI NO OWARI、そしてそれと同じようなバンドを忌み嫌う人も多い。

でもこの流れは明らかに今の若いバンドマンやこれから出てくるバンドにも表れるだろう。初めからギターなんて弾きません、なんて堂々と言ってくるバンドが出てきてもおかしくない。セカオワに影響されてバンドを始める世代が表に出てきたとしたらそうなることもあるだろう。PCでしか楽曲制作できません、楽器って何?なんて言ってくるバンドのフロントマンが出てきたら?むしろそれはバンドと言えるのか。テレビにも出るし、ネットも使うし、TwitterもやるしInstaもやるし、自分たちの音楽が伝わるためならなんだってするよ?その姿勢、カッコいいだろう?これが今の時代だ。

ロックバンドとは一体何か?

昔のロックバンドっていうのは大衆が見てるテレビなんか"売れるため"に利用しない、ギター、ベース、ドラムで貫き通す、自分のプライベートだったり、本音を簡単に表には出さない。ただただ自分を貫き通し、自分の信じたものを貫き通し、何を言われても何かに影響されたとしても何かが起こったとしてもその姿勢を決して変えない、変わらない。それがロックバンドというもの。それを行うエネルギー量は計り知れない。一般人じゃ無理だ。だからそれはつまり大衆音楽、文化へのカウンターとしての役割があった。だからこそ大衆音楽を忌み嫌う、避けたい、どうしても好きになれない人への拠り所であり、自分の存在価値を証明するための存在であった。そんなバンドを知っている自分が自分であるための証明だった。

しかしネットの発展、SNSの普及によってそれはないものに等しくなった。少数にしか知られていないバンドなどもはやないに等しい。検索をかければ1分後にそのバンドを誰もが知ることになる時代に、自分しか知らないようなバンドなどもはやない。知っていることは何の自慢にもならない時代であり、それを隠していることに何の優越感にも浸れない時代である。生きづらい時代だとは思わないか。ロックなんてものはもうないのかもしれない。ロックバンドなんてものはもうないのかもしれない。

これは、時代が変わったから必然であり仕方ないのかもしれない。

ミッシェルガンエレファント

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTというバンド

ここまでロックバンドについて記したがすべて前置きである。一度もタイトルに使っている単語が出てきていない。このバンドを聴いていた人は見るに値しない記事だったかもしれない。そしてこれからこのバンドを知る人へ記した記事でもある。

このバンドにはファンの気持ちとは裏腹に欠かせないエピソードがある。

かつてロシアから日本に来航した女子高生2人組がいたという。突如日本に現れたロシア美人女子高生はあっという間にその美貌とエロさで大ヒットを記録。名前すら思い出せないロシアの女子高生2人組は日本でCDを100万枚くらい売るほど人気だった。大人気だった。日本人なんてチョロい、そう思ったロシアの女子高生は日本の生放送である音楽番組に出演した。しかし生理だったのか機嫌が悪かったのか、生放送にも関わらずその番組を放送中にボイコット。早退してしまった。番組史上、最悪の事態にたまたま居合わせたのがこのバンドである。危機的状況にたまたま、一度もこの番組に出たこともないバンドがたまたま居合わせた。緊急事態の中、たまたまこのバンドがいなかったらこの番組は終わっていたかもしれない。スタッフ「もう1曲いけますか・・・?」 バンド「いいっすよ」。その一声で応える彼らはロシアの女子高生の代わりにアテフリが当たり前の日本の音楽番組で、「生演奏」で番組をなんとか救いあげた。

そんなことはどうだっていい、生演奏なんてものは本来音楽家にとって当たり前のことなのだから。伝説だとか、そんなことを言う人もいるだろうが、このバンドの真意はそんな名前すら忘れた女子高生に左右されるものではない。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTというバンドがかつていた。

ロックバンドとは一体何か?


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