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Hello Sleepwalkersは量産型ロキノンバンドじゃない

2016年06月02日

Hello Sleepwalkers

新しいバンドが出てきてはいつの間にか消えていく、世はまさにバンド量産時代の中、Hello Sleepwalkersは違う。略してハロスリ。

Hello Sleepwalkers(ハロー・スリープウォーカーズ)と呼ぶ。彼らもあまり最近バンドを聴かなくなった人からすれば、イメージ的にはいわゆるロキノンバンドに括られる。名前を覚えるのも面倒なくらいバンドが多すぎるのが問題だ。あれもこれも、もはやロキノンバンドじゃなくてもテレビに出ないバンド=ロキノンバンドになってしまっている。曲を聴く前に見た目とイメージだけで若手バンドを聴かない人も多いかもしれない。

しかしHello Sleepwalkers(ハロー・スリープウォーカーズ)はもう少しそこから抜けだしてもいい実力のあるバンドだ。ハロスリ、呼びやすい。

2012年に1stアルバム「マジルヨル:ネムラナイワクセイ」にてデビュー。ハロスリことHello Sleepwalkersって?

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曲展開がわけがわからない

Hello Sleepwalkersの特徴として1番に挙げられるのが、楽曲の目まぐるしい展開である。一体どこがサビなのか、いつの間にBメロに移ったのか、何回Aメロ繰り返すのか、2番になったらAメロBメロサビの流れじゃなくなっていたり、サビ部分だけ毎回バックサウンドが違ったり、1回聴いただけじゃ理解不能な曲展開がハロスリの特徴だ。

ハロスリの楽曲を作詞作曲しているボーカルのシュンタロウの作曲法に秘密がある。彼はまずAメロを完全に仕上げる。Aメロを作詞作曲をする。Aメロを完成させてから、次にBメロの作詞作曲をする。という作曲法を用いている。それを見事に繋げていることが凄いが、この作曲法によって流れの読めない楽曲が生まれる。

曲展開が目まぐるしすぎて曲として成立しているのか?と問えばYES。これだけ滅茶苦茶な曲展開、普通だったら曲として破綻しているか、もの凄く聴きにくい耳障りの悪い曲になっているか。しかしハロスリの楽曲は意外にも聴きやすい、耳にすっと入ってくる。ハードコアやメタルが根本にありながらも、聴きやすいポップなメロに仕上げている。そして聴く人の耳を飽きさせない展開。

5分という短い時間の中、いや5分という時間は現代人にとっては意外と長い。たった5分だがされど5分。Youtubeの映像付きだとしても5分間、1曲を聴き続けることすらできなくなってしまっているのが現代人だ。なんて余裕のない、時間に余裕がなくなってしまったと嘆きたい。しかしたった5分の曲でもたまに飛ばしたりしたくなるだろう。

ハロスリの楽曲は曲展開が普通じゃないため、飽きさせることをさせない。耳と目の肥えた現代人はここまでしないと聴いてくれないという証拠でもある。バンドも大変だ、過去のバンドがやり尽くしたせいでここまでのことをしないと聴いてもらえないのかもしれない。

これがハロスリの強み、曲展開がものすごいところ。

とりあえず代表曲。

ギター3本、男女ツインボーカル、5人組バンド

ハロスリのメンバー構成はこうだ。

シュンタロウ - ボーカル、ギター
ナルミ - ボーカル、ギター
タソコ - ギター
マコト - ベース
ユウキ - ドラムス

最近多くなってきた男女混合バンドで、男女ツインボーカルである。シュンタロウとナルミの2人がメインボーカルを務めている。他のツインボーカルバンドと違うところは、女ボーカルのナルミの歌声。可愛さとか微塵も狙っていないドスの効いた力強い歌声がハロスリの楽曲を更に際立たせている。シュンタロウの歌声と合わさることによって、急に飛び込んでくるナルミのドス声が素晴らしい。そして目が怖い。だがそれが良い。

そしてギターが3人いること。ギター3本あるのに煩く感じない、ギターが3本もあるバンドの場合大抵は使いこなせてなく、ただ音の厚みが増しただけの場合が多い。しかしハロスリの場合は見事にギター3本を使い分けて曲に落としている。実力あるバンドってのはこういうことを言う。

このバンドが他のロキノンバンドに埋もれてしまっているのはもったいない。もっと再生回数が伸びてもいいし、英語のコメントばかりじゃなく日本語コメント増えればいいのに。

あえて悪いところを言えばアクが強いからあんまり聴きすぎると、すぐにお腹いっぱいになってしまうところがあるかもしれない。

更に曲展開が読めない

ギター3本もあるし、男女ツインボーカルってこともあり、更に曲の展開が読めなくなっている。1回聴いてメロディー全部覚えた人は相当に耳が肥えている。たぶんこの人達はいわゆる当たり前のようなJ-POPも作れるだろう。AメロBメロサビ、AメロBメロサビ、Cメロサビサビ、という風な当たり前の流れを持つ楽曲も作れるはずだ。売れ線の楽曲作ってくれって言ったら作れるはずだ。しかしあえてそこはしない、滅茶苦茶でかつ上手いパート展開がハロスリらしさでもある。

あえてそこには踏み込まずこの難解なパート作りに挑戦しているところが、最近のバンドとは違うところだ。楽曲作りを相当に凝っている。自分の言いたいこととか、投げ出したいエゴとかを吐き出す前に楽曲の音楽性に拘っている。

若い人向けではないかもしれない。最近はもっとポップでキラキラしていて、かつ自分の悩みや不安を代弁してくれるような歌詞が受けるから。そこから脱線しているのがハロスリだ。ハロスリは良い。こういうバンドがもっと世に出るべきではないか。

目まぐるしいのは曲だけじゃないぞ。MVだって目まぐるしい。最近流行りの360°動画だ。画面上を動かせる仕様になっている。しかし凄いのはその仕様じゃなくて、楽曲のほう。これはハロスリ曲展開の集大成とも言うべき曲では?

しかしなぜこんなに英語コメントが多いのか、アニメソングでもないのに。このバンドは海外に行ったほうがいいのかもしれない。

曲の引き出しが多い

上記のようなハードなサウンドもあれば、シンプルで綺麗なメロディーを作る。こういうバラード曲がアルバムの中に1曲入っていると必ず輝く法則。

この1曲取ってみてもこのバンドがいかにアーティストであるかがわかる。「夜明け」というタイトルになっている。太陽が昇る頃に眠り、月が出るころに起きる人の話だ。こんな人間味のある歌詞も書けるっていう引き出しの多さ。たぶんこういった曲は滅多に書けるものじゃないから、このバンドにとっても大切な1曲かもしれない。 この気怠さと解放感と美しい旋律、救いと慈悲に満ちた楽曲だ。

そしてこの楽曲にもハロスリらしい曲展開が組み込まれている。ゆったりとしたバラードながらも飽きさせない。

ハロスリことHello Sleepwalkers(ハロー・スリープウォーカーズ)。最近の若手バンドの中じゃトップクラスの実力を持っている。持っているのに、そこまで評価されていないバンドでもある。

ハロスリのようなバンドは埋もれちゃいけない。海外受けがいいみたいだから、海外のフェスとかにもっと呼んでもらえるようになればいいんじゃないか。

Hello Sleepwalkersをどうぞ1曲でもいいのでご視聴あれ。

Planless Perfection / Hello Sleepwalkers


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