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SEKAI NO OWARI「THE DINNER(ディナー)」ライブレポ&セトリ

2016年04月10日

SEKAI NO OWARI THE DINNER

SEKAI NO OWARIは現在全国ツアー中。彼らにとっては久しぶりの全国ツアーで、2014年の「ARENA TOUR 2014 炎と森のカーニバル-スターランド編-」 以来である。2015年には日産スタジアムにて2日間で14万人を動員した単独ライブ「Twilight City」を開催、その熱量と勢いで最高のエンターテイメントショーを作り上げた。

そして2016年開催されている全国ツアー「THE DINNER」。毎回、観客の度肝を抜かせてくれる演出やステージセットがセカオワライブの魅力だが、果たして今回はどんなものを見せてくれたのか?

進化し続けるセカオワのライブ「THE DINNER」-宮城公演4/9-を見た。

「THE DINNER(ディナー)」のテーマは「人喰いやホラー」

日産スタジアムでの「Twilight City」では黄昏の巨大な街をステージセットに、煌びやかで幻想的な世界を作り上げたSEKAI NO OWARI。今回の「THE DINNER」はその真逆と言ってもいい。タイトルからは最後の晩餐などの芸術的な何かを想像できるがどんな演出やセットが待っていたのか。

Fukaseがツイッターで言っていたように今回のライブは「結構怖い」。

SEKAI NO OWARIは本当に凝る。会場周りからすでに彼らの仕掛けは始まっているのがお馴染みだ。会場に着いた時点でセカオワのライブは始まっている。

ライブスタッフは何やら黒ずくめの衣装を着ていて黒い仮面をしていた。チケットを切れば、そこには古びた列車が置いてあり、その列車の中を通ってから入場する。列車の中には何やらホラー感溢れるミニチュアの街が広がっていた。一体どんな意味があるのだろう?本当に凝っている。列車の車体もちゃんと汚れていて古びたようなデザインにしていたり、本物のように見せているところなど、飾り物じゃないように感じさせてくれるところが凝っている。凝りすぎだ。

入場箇所ごとに列車があり、列車に乗ってから入場する。観客全員を列車に乗せどこへ連れていくのだろう。どこかの収容所だろうか。

そして会場に入るとそこに現れたのは「夜」。まぎれもなく夜。足元も見えないほどの真っ暗闇である。本当に暗闇なので、席まで歩くのも大変だ。特にスタンド席はたどり着くまでが大変だろう。席の番号すらスマホのライトをかざさないと見えないほどの真っ暗闇である。あまり親切ではないが、これもライブの演出のため。

そして目の前には暗闇の中に少しだけ見える「館」。ステージセットがほんとに毎回すごい。セカオワのライブはいつも会場に入ると「すごい」の一言が周りから聞こえてくる。館は森の中にあるのだろうか、周りからは何かのざわめきや鐘の音などが聞こえてくる。

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セカオワハウスで始まったTHE DINNER

メインスクリーンに映し出されたアニメーション映像、そこには1台の赤い車。夜の森の中を走っている。映像は昔のホラー映画でも見ているかのようなテイストになっている。赤字で血塗られた「THE DINNER」という文字とともにこのライブの上映は開始した。

映像が実写に変わったかと思いきや、会場にエンジン音。映像と同じ車に乗ってSEKAI NO OWARIは現れた。なんと今回は会場内に車を持ち運んできたのである。車から降りる4人、もちろん大歓声。Fukase Nakajin LOVEはタキシード姿、Saoriは黒いドレスに身を包んでいた。

4人が登場し、暗闇の中にあった館のセットが見え出す。館の前には食卓や調理場、周りには楽器。ここはSEKAI NO OWARIの晩餐会か。まるで彼らが住んでいるセカオワハウスだ。

セカオワハウスでの晩餐会が始まった。

「THE DINNER」 セットリスト

01.ANTI-HERO
02.スターライトパレード
03.Love the wars
04.Never Ending World
05.ピエロ
06.眠り姫
07.生物学的幻想曲
08.Death Disco
09.モンスーンナイト(新曲)
10.Mr.Heartache
11.SOS
12.深い森
13.幻の命
14.RPG
15.MAGIC
16.Dragon Night

<encore>

17.炎と森のカーニバル
18.Fight Music
19.インスタントラジオ

Fukase、ギターを弾く セカオワは音楽家だった

上記が今回のライブセットリストである。ステージセットや演出はもちろん凝りに凝っていた。しかし注目すべきところは他にもあった。それはセカオワがミュージシャンであったこと。それは当たり前なのだが、あえて言うのであればFukaseがギターを持っている場面が多かった。かつてFukaseは「今時、まだギター使ってんの?」と発言をし炎上したことがあったが、そんなFukaseが皮肉にもギターをかき鳴らしまくっていた。

あの「Dragon Night」ですらギターを持っていたのだから。トランシーバーと旗はどこへ行った。

ミュージシャンとして成熟した彼らが見れた気がした。バックバンドには牛の仮面を付けたオーケストラを抱えていた。

スターライトリング、購入できる形へ

セカオワのライブといえば、お馴染み「スターライトリング」。いくつかの楽曲で自動で色とりどりに発光する腕に付ける時計である。このリングは以前までのライブでは、無料で全員に配られる形だったが今回からは入場前に購入しなければならない。一体感を得たい人はこの先のセカオワライブでぜひ購入を。購入へと変わった理由はSaoriが語っていた。

ステージセットの館、まさかの

館と言っていいのか、お屋敷と言えばいいのか。ステージセットの館はただのハリボテではない。まったく凝りすぎなんだよ。本当に観客を楽しませることを1番に考えてくれている。

まさかこの館の中があるとは誰も思わない。中の部屋までしっかりと作られていた。扉を開けて入っていくメンバー達。スクリーンにはそれを追うカメラ映像。

中にはビリヤード台、椅子や机など完璧な装飾。ここで演奏されたのは「生物学的幻想曲」だ。まさに部屋がセカオワハウスの一室。だってビリヤード台は本当にセカオワハウスから持ってきたんだもの。

花道中央で新曲「モンスーンナイト」披露

アリーナの4か所から1人ずつ現れたメンバー達。アリーナの観客はメンバーの誰かを間近で見れたことだろう。ファンサービスは最高、楽しませること喜ばせることを惜しまないのが彼らのスタイル。

そして花道中央の小さなステージにメンバー達は集まった。ここでいくつか英語歌詞の楽曲が披露された。海外展開を目指しているSEKAI NO OWARIならではの英詩曲。そして初めてここで披露されたのが新曲の「モンスーンナイト」だ。今のところ日本でのリリース予定はないという。モンスーンっていうのは「季節風」という意味がある。一定の方向へ特に強く吹く風、時によって吹く方向が違う風のこと。どんな意味が込められたのか。アップテンポで明るい曲だよ。

観客の女の子、喰われる

今回のテーマは「人喰い」だと言った。それはライブ中のアニメーション映像や、Fukase自身が口にしていたことだ。

花道中央での演奏が終わると、何かが始まった。

メンバーが観客の中から誰かを探している、狙っている。そして指を指した。黒人の屈強なSPが「この子か?」というように確認を取る。

そして捕まえられたひとりの観客の女の子。

仕込みか、それとも本物か。観客の女の子はステージに上げられ、Fukaseに腰に手を当てられてメンバーと共に歩いていく。驚きを隠せない女の子。そして館の中へメンバー達と入っていってしまった。

なんとまぁ、こんなことをされたら一生忘れないだろう。

女の子は無事に帰ってこれたのだろうか?いや館の中から会場に響く女の子の悲鳴。調理音。

女の子は喰われてしまった。

鶏の仮面を被った住人達が出てきて、肉の塊になった女の子を調理し始める。
しかも持ってきた肉は本物である。焼いている匂いまで本当に出ていて会場に広がっていく。

この演出がFukaseの言っていた怖いということだろうか。

そして女の子を食したメンバーは「深い森」を演奏し始めた。

Fukase曰く「深い森だけ字幕が映されていたことには意味がある」という。

どんな意味が?

「深い森」

Inside the birdcage freedom is sung
So loud that our freedom song can't be heard
All the lives lost make no difference to us
(カゴの中の鳥は「自由」を歌う
人類の「自由」の歌が聴こえないように
命が奪われていくのは慣れちゃったけど)

The prayers of beasts locked inside the camp
Are softly surrounded by the poison gas
It's just like what the world feared of all those years ago
The stories from 1940 to 1945
(保健所に囚われた獣の祈りを
毒ガスが優しく包み込む
それはまるで1940年から1945に起きた
世界が恐れたアノ出来事のように)

End of the world

Inside the bug cage the butterfly prays of freedom
And our freedom prayers can't be heard
All the lives lost make no difference to us
(カゴの中の蝶は「自由」を願う
人類の「自由」の願いが届かないように
命が奪われていくのは慣れちゃったけど)

In a pet shop where life has a price tag
We pick up and hold the lonely cat to our chests
It's like buying and selling a life for profit
Oh,what's it called again?
I'm too tired to remember the word
(命に値段のついたペットショップの孤独な猫を
人間が優しく抱きあげる
それはまるで命を売り買いする
みんなが嫌いな、、、何だっけ?
眠くて"言葉"が思い出せないや)

End of the world

Everybody has a different view of this world
I just want to live in harmony
There is no life that comes with a price into this world
I just want to treasure everything
(みんなそれぞれ考え方は違うと思うけど
僕は地球と共存していきたいんだ
命に最初から価値なんてないけれど
だからこそ大切にしたいと思うんだ)

End of the world

One day I began to feel that dogs weren't locked up in chains
So please let me ask you this:
"What is the reason that you are free?"
(いつの日からか僕は犬が鎖につながれていないと
不思議に思うようになっていた
「どうして君は自由なの?」と)

「幻の命」「RPG」「Dragon Night」は外せない

セカオワのライブセットリストから外せない楽曲。「RPG」はもちろん大盛り上がりだし、「Dragon Night」はもう誰もが知っている。ドラゲナイをやらないとみんな物足りない。トランシーバーと旗がないのは少し寂しかったが、逆に新鮮でもあった。

そして今でも必ず演奏される「幻の命」。毎回セットリストに入っていることから、この楽曲が彼らにとってどれだけ大切な曲なのかがわかるだろう。

アンコールも全力でお客さんを楽しませる

アンコールに披露したのは「炎と森のカーニバル」。いつものようにFukaseはステージを降りて、アリーナ観客席周りを走り回った。アリーナの隅々まで走り、お客さんの目の前で歌う。Fukaseとお客さんの距離は1メートルもない。やっぱりこの人たちはファンを楽しませることを徹底している。「Fight Music」「インスタントラジオ」で会場の熱量はピークに達した。「インスタントラジオ」はアンコールで必ず歌われるナンバーである。

SEKAI NO OWARIはエンターテイメント、そして音楽を見事に魅せてくれた。

4人は館の中へ入っていき、エンドロールがスクリーンには流れる。
こうして「THE DINNER」の上映は終幕した。

行った人にしか、楽しんだ人にしかセカオワのライブはわからない。
今回のライブの意味、意図、ファンはわかっただろうか?色々な仕掛けや意味が込められているという。ぜひ探してみてほしい。

SEKAI NO OWARI「THE DINNER」 公式

ちなみにセカオワのライブは撮影がOK。Twitterにはいつものように多くの写真が投稿されている。

ただしフラッシュ撮影は演出の妨げになるため禁止である。カメラに夢中になりすぎてライブを楽しめなくなってもダメだ。あまり撮影に夢中にならないようにしよう。


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