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音楽雑誌が売れないのはどうして?ワッツイン休刊

2016年03月15日

音楽雑誌

音楽雑誌を読んでいる人とは

音楽好きなら一度は手に取ったことがあるだろう。音楽雑誌の「ワッツイン」。懐かしのあの雑誌だが、現在まで刊行していたようで、このたび残念ながら休刊するそうだ。Twitterでは残念がる声も多数聞こえてきてはいるが、残念がるなら買ってあげればよかったのに。しかし需要がなかったため、休刊に至ってしまった。ネットが普及する前まではアーティスト情報を得るための場所は音楽雑誌くらいしかなかった。ワッツインもそのひとつ。アーティストのインタビューや写真が飾られていることだけで貴重だった。しかしネットが発達してからというものの、音楽雑誌とか関係なく情報雑誌は需要が低下し続けている。

今やアーティスト自身がTwitterで自分の情報を発信しているし、写真までのっけてくれる。わざわざ音楽雑誌を買う必要もなく手に入る情報。そりゃ誰が見ても休刊する事態になるだろう。

そもそも音楽雑誌を読んでいる人ってどんな人だ。よっぽどそのアーティストが好きじゃない限り、手にしないはずだろう。アーティストにドハマリする10代がメインターゲットだ。しかも雑誌を手にしたとしても自分の好きなアーティストページを見るだけで、他のページは流し読みだ。もし自分の好きなアーティストが載っていなければ立ち読みで済ます人がほとんどだろう。購入まで至る人はよほどそのアーティストが好きか、好きなアーティストのページ量が膨大か。音楽雑誌を購入にまで至らせることは今の時代、至極困難なわけだ。

例えばファッション雑誌も同じ状況だが

雑誌はほぼ同じ状況だ。最大手以外はネットの波に飲み込まれている。ファッション雑誌も同じで、かつての勢いはもうなく売れていない。CanCamとかSeventeenとかを買うことがオシャレ女子のステータスであった時代も今や昔。しかしファッション雑誌業界も黙ってはいない。雑誌単体じゃ売れないため、雑誌に特典アイテムを付けて売り出している。いわゆるAKB商法と同じだ。CDに握手券や特典を付けて売っている音楽業界と同じ。今のファッション雑誌には雑誌の特典とは思えないほどのクオリティの高いアイテムが付いてくる。特典アイテムを目当てに雑誌を買うわけだ。それによってまだ顧客を離していない、むしろ獲得している雑誌もある。雑誌がオマケになってしまっているが、売れるためなら何でもやるという根性はすごい。CDがおまけ状態のAKBと同じ。本当に雑誌の中身で勝負をしたいところは、この商法はやっていない。

電子書籍が普及しない

日本では電子書籍が中々普及しない。未だに全体の2割しか電子書籍を利用していないという(電子書籍の利用率が2割弱で頭打ち)。町の本屋さんは次々閉店しているにも関わらず、電子書籍も普及していないという現象。電子書籍が普及しないため、もちろん雑誌の電子書籍版も中々売れない。音楽雑誌もファッション雑誌も電子書籍版を刊行している雑誌はあるが、あまり売れていないだろう。

みんな何見てるの?

かつて音楽雑誌を愛読していたような層は一体今何を見ているのか。理由は様々すぎて一概には言えない。例えば趣味の多様化、多角化。かつて音楽を聴くこと、CDを買うこと自体がステータスだった。CDを持っていること自体がファッションだった。そんな時代もあった。だからこそ音楽雑誌も同時に売れた。しかし趣味が多様化した今では、音楽自体聴かない人も昔と比べると増えてしまった。そんな理由もある。

1番の理由はネットの普及。ネットがあれば情報はいくらでも手に入るためそこで満足してしまう。もちろん音楽雑誌にしか掲載されていない情報もかなりある。しかしそこに行き着くまでに満足してしまう。五つ星レストランに足を運ぶくらいなら、コンビニ弁当で満足できるや、みたいな感覚。手軽な情報でお腹がいっぱいになってしまうわけだ。わざわざ本屋まで足を運び、何万文字インタビューとか読むほどお腹は減っていない。

そもそも音楽は聴くものだし

今やスマホ片手にYoutubeが見放題、聴き放題の時代。音楽自体がタダなのに、その情報にお金を落とすなんて可笑しい話なのかもしれない。今の10代は音楽は無料で聴くものという認識が強い。だからLINE MUSICやApple Musicもそれほど爆発的な普及を見せていない。月額料金を払うなら、Youtubeで無料で聴いたほうが良いからだ。音楽自体を無料で聴いている人が、その付属情報にお金を落とすわけがない。

音楽というもの自体が付属品になりつつある。なんてことを聞いたことがあるだろうか。Youtubeもその1つで、Youtubeに慣れてしまった人は映像なしに音楽が聴けなくなっている。ユニークで作りこまれたミュージックビデオ、それがあっての音楽になってしまっている。ライブやフェスに行くことが目的で、音楽単体を聴くだけでは満足できなくなってしまったという人もいるだろう。つまり音楽が主役ではなく、音楽自体が主役の付属品になっているということ。更にその付属情報である雑誌を買うなんて以ての外なのかもしれない。

しかし需要は必ずある

それでも少なからず需要はある、少なくともアーティストに熱心になっている人らには需要がある。好きなアーティストのインタビューを読みたいのがファンだ。アーティストがどんな気持ちで作品を作ったのか、今どんな心理状態なのか、どんなことを考えているのか、知りたいのがファンだ。年々需要は減っているのかもしれない。

しかし考えてみれば例えばなぜレコードは未だに存在しているのか。CDすら売れないというのに。なぜレコードは消滅しないのか、この世から消えないのか。それは少なからず需要があるからだ。最近では逆にレコードが一時期よりも売れてきている話も聞く。少なすぎるかもしれないが、顧客がいる限りレコードは存在し続ける。それと同じで音楽雑誌も失くなることはないだろう。アーティストいて、音楽があって、ファンがいる限り、音楽雑誌も存在し続けることになるだろう。もしかしたら紙媒体人気が十何年後かに出てきたりして、ワッツインもそのうち復刻するかもしれない。ブームは必ず周ってくる。


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